3DMark「Steel Nomad」を先行体験。非レイトレ高負荷担当、DirectX 12/Vulkanベースの新GPUベンチ
マイナビニュース / 2024年5月20日 20時0分
UL Solutionsは、2024年5月21日に3Dベンチマーク「3DMark」の新テスト「Steel Nomad」を公開する。DirectX 12ベースの「Time Spy」に置き換わるテストで、2023年12月に導入を予告していた。無料版のBasic Editionでも利用できる。
今回公開に先立ち、テストする機会を得たので、GeForce RTX 4090/RTX 4070 SUPERを使ってTime Spyとの違いを確認してみたい。
Time Spyをリプレース。非レイトレ高負荷ベンチを刷新
Steel Nomadは、DirectX 12/Vulkanベースのテストだ。レイトレーシングを使わず、描画負荷の非常に高いGPU向けベンチマーク、という立ち位置になる。2016年登場のTime Spyでは最新ハードウェア環境の評価に向かなくなってきたため開発されたという。
だったら、DirectX 11ベースのFire Strikeは置き換わらないのか? と思う人もいるだろうが、最新のゲームではDirectX 11は使われなくなってきているので不必要……という判断なのかもしれない。
Steel Nomadはマルチプラットフォームに対応しているのも特徴で、幅広いデバイスの性能を測定するため、2種類のテストを用意。1つは「Steel Nomad」で、単体GPUを搭載するWindows PCやLinux、Macを対象としている。
もう1つは「Steel Nomad Light」で、CPU内蔵のグラフィックス機能を使ったWindowsノートPC、Arm版Windows、Apple Silicon搭載Mac、iOSやAndroidといったモバイル端末が対象だ。ゲーミングPCとスマホでどこまでグラフィックス性能に差があるのか、といったテストをしやすいのは便利なところ。
なお、UL Solutionsでは今後、3DMarkではDirectX 12 Ultimateのレイトレーシングを使った描画負荷の重い「Speed Way」、軽量なレイトレーシングテストの「Solar Bay」、その間に位置する「Port Royal」、そして今回投入するSteel NomadおよびSteel Nomad Lightを推奨するとしている。
Vulkan選択でモバイルデバイスとも横並びで計測可能。CPU負荷は超軽い
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