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【動物漢字】「かうし」ではありません!「蝸牛」は何と読む?

OTONA SALONE / 2021年1月21日 20時0分

普段はカタカナやひらがなで表記されることが多い動物の名前。実は漢字の表記もあるのだけれど、目にする機会が少ないだけに、「これ、何のことだろう?」となってしまうことも多いですよね。

そこで本記事では、意外な読み方をする動物の漢字を出題します!

「蝸牛」は何と読むでしょうか?

「蝸」という字はあまり見慣れませんが、似ている漢字はいくつか思いつきますよね。

「渦」「鍋」「過」など「咼」が使われている漢字を思い浮かべたのではないでしょうか。

そして最近では「コロナ禍」という言葉で頻繁に目にする「禍」もそうですよね。

いずれも、音読みで「カ」と読めます。

「蝸牛」は「カギュウ」と読むことができますね。「カギュウ」はある動物の別名です。

さて、「カギュウ」とは何の動物でしょうか?

正解はこちらです。

「カタツムリ」です。

「カタツムリ」と読んでも「カギュウ」と読んでも、「でんでんむし」と読んでも正解です。

漢名の「蝸牛」をそのまま和名の「カタツムリ」や異名の「でんでんむし」にあてており、音読みして「カギュウ」と読むこともあるのです。

カタツムリには角(触角)がありますので、「牛」が使われているのは納得です。

では、「蝸」は何を意味しているのでしょうか。

「蝸」という字の成り立ちから考えると、分かりやすくなります。

まず右側の「咼」ですが、「冎」と「口」で成り立っています。

「冎」は骨と骨の間の関節を表す象形で、「骨」の原字です。「冎」に「肉」を表す「にくづき」の「月」を足して「骨」なのですね。

「咼」は、「冎」に「口」が足されています。「口」は穴です。関節部分の骨の丸い凹みに、もう一方の骨がはまり込み、自由に回ることを表す象形文字です。

これにより、「咼」を含んで成り立つ漢字には「丸い」イメージのものが多くあります。

「渦」も「鍋」も丸いですよね。「過」は丸くありませんが、するすると過ぎていく様がイメージできます。

ちなみに「禍」は「わざわい」を意味しますが、神様に関係する字に多く含まれる「しめすへん」と「咼」によって成り立っているため、神のたたりを受けて思いがけない落とし穴にはまることを表すと言われています。

そして「蝸牛」の「蝸」ですが、一字でも「カタツムリ」や「ニナ」を意味します。

カタツムリも丸く巻かれた貝を背負っていますので、「咼」が含まれていることは理解できます。ニナも巻貝の一種です。

しかし、カタツムリは「虫」ではないですよね。なぜ「虫」が入っているのでしょうか。

実は「虫」という字はもともと、ヘビをかたどった象形文字で、マムシなどの爬虫類を表していました。

カタツムリは軟体動物であって爬虫類ではありませんが、漢字ができた頃は当然そのような分類がありませんでしたから、似たようなものとして考えられていたのでしょう。

 

≪ヘルスケアライター 青柳彩子さんの他の記事をチェック!≫

 

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