中国、「人口ボーナス」から「人材ボーナス」へと進化―中国メディア
Record China / 2024年4月10日 6時30分
中国では「人口ボーナス」から「人材ボーナス」へと進化している。
500万人超――これは中国の毎年の科学、技術、工学、数学(STEM)専攻の大学卒業生の数であり、世界で最多だ。
約50%――これは世界のシンクタンクが統計をまとめた、中国の大学が育成した人工知能(AI)のトップレベル研究者の世界に占める割合で、世界一だ。
こうしたデータの裏には、中国の「人口ボーナス」から「人材ボーナス」へと進化を遂げた発展の優位性がある。長年にわたる努力により、中国は今や生産年齢人口の平均教育年数が11.05年に上昇し、人材資源の全体的な規模、科学技術の人的資源、研究者の全体的な規模はいずれも世界一となった。こうした強みが科学技術イノベーションを力強く支え、産業のモデル転換・高度化を力強く推進し、世界2位のエコノミーである中国により充足した発展の底力をもたらしている。
人材という第一の資源に立脚して、中国は教育強国の建設を持続的に推進し、STEMの教育をイノベーション型人材、複合型人材を育成するカギととらえ、人的資源の開発利用を絶えず強化して、数多くの新たな進展を遂げてきた。
2012年から22年にかけて、国家財政における教育予算は2兆2000億元(約46兆2000億円)から4兆8500億元(約101兆8500億円)に増加し、年平均成長率は8.23%だった。中国の生産年齢人口は9億人に迫り、新たに増えた労働力の教育年数は14年に伸びた。全国には大学が3074校あり、各種スタイルの高等教育機関に在籍する学生は4763万1900人に上る。中国はすでに世界で規模が最も大きく、種類が最もそろった人材資源大国であり、技能労働者は2億人を超え、そのうち高度技術人材は6000万人を超える。
関連の研究によれば、発展途上国にとって、先端人材の数、人材の全体的な質、人材のイノベーション活力が形成する人的資本は、飛躍的発展を実現する上で効率を倍増させる効果をもたらすことができる。うれしいことに、この積極的な効果は中国ですでに現れ始めている。
中国初の量子コンピューター測定・制御システムの開発から、量子コンピューター・オペレーションシステムの開発、さらには量子チップ設計ソフトウェアの開発など、中国科学院量子情報重点実験室の郭国平(グオ・グオピン)副主任の率いる研究チームはここ数年の間に、量子コンピューターの分野で一つまた一つとブレークスルーを達成し、中国が世界3位の量子コンピューター完成品引き渡し能力を備えた国になることを後押しした。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
上海市、世界をリードするサイエンスパークの建設を加速―中国
Record China / 2024年5月16日 13時30分
-
すでに工場で「働き」始めた人型ロボット、人々の暮らしに登場する日も近い?―中国
Record China / 2024年5月16日 10時0分
-
1兆分の1ミリの世界を観察、米国の大型加速器「EIC」建設に日本参加へ
読売新聞 / 2024年5月15日 5時0分
-
科学技術協力に一層の努力を
共同通信PRワイヤー / 2024年4月29日 19時20分
-
Seagate、再生可能エネルギーおよび循環型社会プログラムを着実に実践
PR TIMES / 2024年4月27日 23時40分
ランキング
-
1飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
2消えゆく「回転レストラン」…80年代には全国50店→再開発・老朽化で数店舗に
読売新聞 / 2024年5月18日 15時0分
-
3東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ
まいどなニュース / 2024年5月19日 8時2分
-
4「定年コロリ」という言葉も…長年のシフト勤務が〈睡眠の質〉や体に及ぼす影響は?【スタンフォード大教授が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月18日 17時15分
-
5農林中金が1兆円規模の増資検討…米金利高で外債の含み損拡大、5000億円赤字の見通し
読売新聞 / 2024年5月18日 23時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください