外資にとって中国市場の魅力とは?―中国メディア
Record China / 2024年4月24日 16時30分
外資にとって中国市場の魅力とは何だろうか。
中国商務部がまとめたデータによると、今年第1四半期(1-3月)には中国の実行ベース外資導入額が同26.1%減の3016億7000万元(約6兆3350億円)となった。また、新たに設立された外資系企業は前年同期比20.7%増の1万2000社に達し、製造業の占める割合が上昇した。
超大規模市場のニーズを手放すわけにはいかない
「中国市場は常に当社にとっての最大の成長エンジン」、「中国とアジアの市場での伸びが引き続きトップ」……。バイオ医薬から新エネルギー材料、化粧品から食品・飲料品まで、複数の業界の多国籍企業の責任者を取材すると、中国市場の成長傾向を楽観視するという点で一致しており、このことは変化や混乱に満ちた国際市場の中で、中国市場に引き続き魅力があることを物語っている。
世界を見渡すと、グローバル経済成長率は鈍化し、地政学のリスクが高まり、外部需要が減少するなど何重もの複雑な条件が折り重なり、世界の国境を越えた直接投資は振るわない。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)がまとめた報告書では、「2023年のグローバル越境投資は18%減となった」と指摘した。
時間的に見ると、19年から23年第1四半期(1-3月)まで、中国の外資導入額は過去最高を相次いで更新してきた。
改革開放の初期に中国に進出し、21年にアジア地域本部を上海に移した米国の食品メーカーのクラフト・ハインツ・カンパニーは、現在は中国での投資を増やし続けている。
少し前に、米アップル社はアジア最大の直営店となる上海静安店をオープンした。その前のブルームバーグ社の報道によると、「iPhone(アイフォーン)」の中国での販売台数が減少する中で、アップルは上海に新店舗を開設しており、中国市場は引き続き「極めて重要」であることが分かる。なぜなら中国には世界最大規模のスマホ消費者が存在するからだ。
世界的な経営コンサルティング会社の米カーニーがこのほど発表した2024年海外直接投資信頼度指数(FDICI)報告によると、中国は前年の7位から3位に飛躍し、新興市場向けのランキングではトップだった。
世界的ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエイツを創設したレイ・ダリオ氏はこのほど「私はなぜ中国に投資するのか」と題した文章を発表し、「重要な問題は中国で投資すべきかどうかではなく、どれくらい投資すべきかということだ」との見方を示した。
他国では代えがたい整った高効率の産業サプライチェーンの優位性
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