中国初のマグロスマート漁業予測システムを発表
Record China / 2024年5月1日 5時0分
中国初のマグロスマート漁業予測システムである海鷹AIシステムがこのほど発表された。資料写真。
中水集団遠洋(中水集団)と上海海洋大学が共同で開発した中国初のマグロスマート漁業予測システムである海鷹AI(人工知能)システムがこのほど発表された。科技日報が伝えた。
中国のマグロ漁業はスタートが遅く、漁業先進国と比べると、関連資源の認知能力と開発能力が弱く、漁獲の効率が低い。中水集団はこの現状を変えるべく上海海洋大学と協力し、AIやビッグデータなどの新技術を応用し、70年に及ぶマグロ漁業データと世界海洋環境データを利用し、海鷹AIシステムの開発に成功した。
上海海洋大学海洋生物資源・管理学院の陳新軍(チェン・シンジュン)院長は、「海鷹AIシステムはリアルタイムの気圧、風の場、波浪、海水温、塩分濃度、海面高度、流れ場、溶存酸素、クロロフィル、浮遊生物、一次生産性などの20数種の海洋生態環境要素情報を提供できる。同システムはマグロの生物学、生態学、水産学などの特徴・知識を結びつけ、ビッグデータマイニング・ディープラーニング技術を採用することで、マグロ中心漁場予測と中長期資源量予測を実現し、マグロ漁の科学的な生産・管理の推進に役立つ」と説明した。
陳氏はさらに、「海鷹AIシステムは操業漁船の位置監視、越境早期警報・警報、船の位置・航路に基づくメール送信による国境通過を報告することで、不要な紛争を回避することもできる。同システムは『1枚の画像』という形式により毎日定期的に操業海域の環境情報、船の位置情報、漁業予測情報を自動的に発表し、現場の生産と企業の管理に貢献する」と述べた。
海鷹AIシステムは中水集団のすべてのマグロ漁船で応用されている。中水集団の梁勇(リアオ・ヨン)副社長は、「23年に大西洋の船隊で同システムのテストを行った。マグロ漁の効果から判断すると、1隻当たりの漁獲量が13.8%増加した。海鷹AIシステムを操業に応用することで漁獲効率が大幅に上がった」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
中国独自開発の海洋熱波予測プロダクトが提供開始
Record China / 2024年5月15日 16時30分
-
「アンコウは健康と美容に良い魚」水揚量は22年連続の日本一!下関でアンコウ供養祭
KRY山口放送 / 2024年5月10日 20時31分
-
圧巻!無数の鯉のぼりが空を泳ぐ春の風物詩「杖立温泉鯉のぼり祭り」開催中 伝統漁法が体験できる「観光うたせ船」の操業が今年も開始
PR TIMES / 2024年5月1日 17時15分
-
今年は「富山産の大粒ホタルイカ」をスーパーで買える…例年なら出回らない高級食材が特売されているワケ
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 10時15分
-
日本人の食生活に入り込む「海の奴隷労働」の実態 タイの人権活動家が語る、過酷すぎる漁の現場
東洋経済オンライン / 2024年4月21日 8時0分
ランキング
-
1キャベツ高騰 1玉1000円!? スーパーからキャベツ消えた、春キャベツ一体どこへ?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月16日 21時20分
-
2クルマの価格はまだまだ上がる? 下がる要素がとても少ないワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月17日 6時5分
-
3インドネシアで3億円過大計上か トヨタ系部品メーカー
共同通信 / 2024年5月16日 22時32分
-
4EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月17日 12時5分
-
5《告発スクープ》周富徳さんの弟・周富輝氏の中華料理店で長年にわたる食品偽装が発覚、元従業員が明かした調理場の実態
NEWSポストセブン / 2024年5月17日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください