中国が発展途上国である五つの理由―香港メディア
Record China / 2024年5月6日 20時0分
環球網はこのほど、中国が今なお発展途上国である五つの理由を主張する香港メディアの文章を紹介する記事を掲載した。写真は義烏市内の屋台。
環球網はこのほど、中国が今なお発展途上国である五つの理由を主張する香港メディアの文章を紹介する記事を掲載した。
記事は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの文章を引用。文章は「ここ数年、中国は発展途上国なのか否かという問題が国際社会で注目されている」とし、先進国の仲間入りは多くの中国人の願いであるものの、現状では中国はなおも発展途上国だとして五つの理由を挙げた。
一つ目は、主な国際組織が引き続き中国を発展途上国とみなしていること。国連貿易開発会議が発行した統計ハンドブックによる先進国、発展途上国、最後発国の区分では、23年のハンドブックにおいても中国が発展途上国と位置付けられているとした。
二つ目は、世界銀行の基準に照らすと、中国は高所得国に入っていないこと。世界銀行は1人当たり国民所得によって低所得国、中低所得国、中高所得国、高所得国に分類しており、これによると中国は中高所得国のカテゴリーに入ると紹介した。
三つ目は、経済規模の大小が必ずしも先進国か否かを判断する基準になるわけでなはいこと。米国の政治家は中国が世界第2の経済大国であることを理由として国際組織に中国の先進国入りを求めているとした上で、「経済規模が小さい国でも先進国になれるように、経済規模が大きい国でも途上国となりうる。国の発展レベルを判断する第一要素は経済規模ではなく、実際の発展レベルだ」と論じた。
四つ目は、購買力平価は発展途上国の経済規模を往々にして誇張する傾向があること。このため、購買力平価で国の発展レベルを定義することはナンセンスだと主張している。
最後は、中国の全体的な発展レベルがなおも先進国より低いことを挙げ「北京や上海などの大都市ではハイレベルな近代化が実現しているが、その他の地域、特に西部地域の発展がアンバランスかつ不十分な状況がなおも際立っている」とした。(翻訳・編集/川尻)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
焦点:中国農村住民の過酷な老後、わずかな年金で死ぬまで働く現実
ロイター / 2024年5月12日 8時16分
-
中国経済はまだ「日本化」していないがリスクは依然存在―中国メディア
Record China / 2024年4月26日 7時0分
-
人類の将来に影響、プラスチック汚染条約の焦点 生産制限、問題プラの禁止めぐり交渉が山場
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 6時0分
-
3億人に電力を、アフリカ開発銀行が世界銀行と協力(アフリカ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月24日 0時45分
-
人類の将来に影響、プラスチック汚染条約の焦点 生産制限、問題プラの禁止めぐり交渉が山場
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 8時0分
ランキング
-
1飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
2消えゆく「回転レストラン」…80年代には全国50店→再開発・老朽化で数店舗に
読売新聞 / 2024年5月18日 15時0分
-
3東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ
まいどなニュース / 2024年5月19日 8時2分
-
4「定年コロリ」という言葉も…長年のシフト勤務が〈睡眠の質〉や体に及ぼす影響は?【スタンフォード大教授が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月18日 17時15分
-
5農林中金が1兆円規模の増資検討…米金利高で外債の含み損拡大、5000億円赤字の見通し
読売新聞 / 2024年5月18日 23時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください