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ハマス、停戦受け入れ表明 イスラエルは「要求に合致せず」としつつ協議には応じる意向

産経ニュース / 2024年5月7日 7時24分

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの指導者ハニヤ氏は6日、イスラエルとの休戦協議を仲介するカタールやエジプトに停戦を受け入れると伝えた。これに対し、イスラエル首相府はハマスの提案は要求に合致していないとし、ガザ最南部ラファに本格攻撃を行う姿勢を示した。イスラエルは一方で協議のため代表団を派遣するとしており、休戦を巡り事態が動きつつある。

ロイター通信が伝えた。イスラエル首相府は、戦時内閣がハマスに軍事的圧力をかけるためラファ攻撃を承認したと述べた。昨年10月の戦闘開始から7日で7カ月となる。

イスラエル軍はハマスの停戦受諾表明に先立つ6日、住民に避難を命じ、その数時間後にラファを空爆した。軍当局者は避難は「限られた範囲」での作戦実施のために命じたと述べた。

一方、ハマスはイスラエルに対し、どんな形であれラファを攻撃すればただでは済まないとし、住民を守る用意があるとしてイスラエル軍を牽制(けんせい)していた。人道支援団体も完全な安全が確保されないラファでの避難命令は、住民の人道危機を深刻化させるとして懸念していた。

イスラエル軍は携帯のショートメッセージや電話、ビラなどで、住民に対して「人道地区」への避難を命じた。地中海沿いのマワシ地区や南部ハンユニスの近くのテント村に移動するよう求めたという。

軍のラファへの空爆では、住宅10軒が破壊されて20人が死亡したもよう。5日に軍兵士4人が殺害された迫撃弾の発射場所を攻撃したとしている。

ハマスなどによると、停戦案は3段階に分かれている。第1段階は42日間で、ハマスが連行した人質のうち33人を解放し、イスラエルは引き換えに拘束するパレスチナ人を一定数釈放し、軍の一部をガザから撤退させる。第2段階では恒久的停戦を協議することも含まれているという。(中東支局 佐藤貴生)

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