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「妻にバットで殴られ、刃物で切られた」男のDV被害、“報道されない”実態を支援者が語る

日刊SPA! / 2024年3月13日 8時51分

◆法律では人の心は裁けない

 そんな味沢氏のDVセッションでは、内閣府はこれを禁止しているが、加害者も被害者も一緒に語り合う。

「今のDV支援は家族解体の方向でしか支援がないのが現実です。本来は、修復的な支援が必要なのです。離婚して家族が幸せなこともありますし、別居のまま幸せな家族もあります。家族の形は問題ではなく、相互扶助・相互理解ができればいいんです。弁護士は相互理解の邪魔になります。相互理解ができれば弁護士は不要になりますから、対立を煽る形になるのも当然で、お互いを傷つけて終わってしまう。法律では人の心は裁けません」

 味沢氏の支援を通じて、DV問題を抱えていた夫婦が再生するのは、ごく普通にあるという。こじれる前に繋がってほしいとのこと。男性の約5人に1人がDV被害者になる現代で、被害に遭った男性や加害女性への支援先作りは急務だ。

<取材・文/田口ゆう>

【田口ゆう】
ライター。webサイト「あいである広場」の編集長でもあり、社会的マイノリティ(障がい者、ひきこもり、性的マイノリティ、少数民族など)とその支援者や家族たちの生の声を取材し、お役立ち情報を発信している。著書に『認知症が見る世界 現役ヘルパーが描く介護現場の真実』(原作、吉田美紀子・漫画、バンブーコミックス エッセイセレクション)がある。X(旧ツイッター):@Thepowerofdive1

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