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「この会社は体質が古い」大口叩いた新入社員が“入社5か月”で辞めていくまで

日刊SPA! / 2024年4月29日 15時53分

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※写真はイメージです

 新入社員もそろそろ会社に慣れてきたころかもしれない。研修期間も終え、いよいよ社会人としての第一歩を踏み出す。そんななかで、すぐに辞めてしまう新入社員もいる。今回は、将来を期待されていた2人のエピソードを紹介する。
◆“ザ・営業マン”タイプのはずだったが…

 事務職として人材派遣会社に勤めていた永木裕子さん(仮名・30代)。会社では常に営業職を募集しており、ほとんどの新入社員が半年未満で辞めてしまう環境だった。

 そのなかでも、特に印象に残っている20代男性のKについて話してくれた。

「Kは中途採用で入社したのですが、元気で快活な“ザ・営業マン”という印象の人でした。新入社員は、入社初日から1週間は午前中に座学、午後から先輩社員に同行して営業の実務見学になっていました」

 Kは、座学も問題なく、休憩時には喫煙所で先輩社員たちと楽しそうに会話をしていたという。永木さんは、「この人は続きそうだ」と確信したそうだ。そして、Kの初日の同行相手はN課長だった。

「N課長は、30代男性で社歴も長く、少し乱暴な口調でしたが面倒見もよく、とても頼りになる人でした。Kともお酒の話で盛り上がったようで、仕事が終わったら飲みにいこう!と声をかけていました」

 しかし、N課長とKが出発してから4時間後、N課長から予想外の連絡が入る。

「営業先近くの公園でタバコを吸っていたとき、Kがトイレに行ったそうです。しかし、そろそろ取引先に向かわなければならない時間になっても、Kが戻ってこなかったという連絡でした」

◆社用車ごと行方不明に

 N課長はKを待っていたのだが戻ってこなかったため、トイレを見にいったところ、Kはいなかったという。

「公園付近を急いで探し回ったそうですが、結局見つけられず、課長は1人で営業先に向かったとのことでした」

 その後、N課長からありえない報告を受けることに……。

「コインパーキングに停めていた社用車がないと焦っていました。社長に相談したところ、『社用携帯を持って社用車に乗って逃げたかもしれないから、すぐ警察に届けるように』と言われました」

 駅から遠い営業先に置き去りにされたN課長。その後、駅まで2時間歩いて電車に乗り、会社に戻ったとのこと。

「N課長は疲れ切っていて『怒りを通り越して悲しい』と言い、しょんぼりしていましたよ」

 警察に盗難届を提出してから2日後、車が見つかったとの連絡があったそうだ。

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