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スシローvsくら寿司vsはま寿司…“競争激化”の回転寿司チェーン。「栄枯盛衰で生き残る」カギは

日刊SPA! / 2024年4月29日 8時52分

 現在、スシローは日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、タイ、中国大陸で事業を展開中。海外の店舗数は、韓国9店舗、台湾38店舗、香港25店舗、シンガポール9店舗、インドネシア1店舗、タイ18店舗、中国大陸36店舗だ(2023年11月末時点)。

◆スシローとの差別化を図る「無添くら寿司」

 総店舗数は2位だが国内店舗数は3位の無添くら寿司。運営はくらコーポレーション。寿司の美味しさは首位のスシローと比較しても遜色はなく、寿司以外のメニューもバリエーション豊かである。

 この店の特徴は、どこよりも増して、衛生管理を強化しており、食の安全性に力を入れていることである。化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料といった添加物の不使用を「無添」とうたっているから当然のことだと思われるが、費用対効果を考えて、それなりの店があることも事実である。

 また、お子さんに人気の企画や店内演出でも集客に力を入れている。「鮮度くん(寿司カバー)」上部についているQRコードによる製造時間制限管理システムを導入後、長時間レーン上に置かれた寿司を廃棄するシステムも導入。客が皿を投入口(皿カウンター)に入れることで洗い場まで自動的に回収され、同時に枚数がカウントされ、精算される。テーブル席に5皿ごとにカプセルトイの景品が当たる抽選機「びっくらポン」も導入し、子供さんに人気で大人でも楽しんでいる。

 全店舗に店舗支援システムがあり、本部から全店舗を見ることができ、運営における援助をすることができる。寿司だけでなく、追い鰹醤油らーめん、天丼、うな丼も販売して魅力度を増している。くら寿司も各社と同様に115円均一価格を維持させるための対策として、粗利益が確保できるらーめん・丼物・デザートなどを積極販売。そして、メニューの拡充を図りながら、粗利ミックスを活用して原価を適切にコントロールしている。

◆首位を追いかける「はま寿司」

 外食売上ランキング首位で、すき家などを運営するゼンショーが、回転寿司事業への参入を目的として、2002年10月に設立したはま寿司。なおゼンショーは以前、かっぱ寿司やあきんどスシローを傘下としていた時期もあったが、現在では関係を解消し、独自に設立したはま寿司を展開している。

 以前、価格競争で他店と差別化を図るために、寿司全皿平日90円キャンペーンを開始したこともあるが、物価高騰などの理由で2022年に終了した。従業員の負担軽減を目的に、人型ロボット「Pepper」を設置して話題にもなった。

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