1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ニューバランスは「買ってはいけない」「買うべき」が紙一重。後悔しないための見極め方とは

日刊SPA! / 2024年5月8日 15時53分

さらに代表色のグレーは旗艦店だとサイズのみならず、幅も3種類から選べます。ややタイトなDから、超幅広の4Eまで。絶対にフィットさせてやるというNBのプライドをビシビシ感じます。スポーツショップには珍しく、10年以上前からシューフィッターが常時在籍している店舗もあるので、高い買い物でも安心して委ねられるでしょう。「990」シリーズは筆者も過去異なるタイプを4足履きましたが、後悔したモデルは下記の「998」だけです。

◆日本人のカカトには合わない「Made in USA 998」

はげしく後悔したのが同じくアメリカ製の「998」。3万7400円。幅はD(やや狭い)のみ。もちろん個人差はありますが、日本人特有の「小さくて絶壁カカト」とはもっとも相性が悪いと思います。私も去年まで頑張って2年ほど履いていましたが、ギブアップ。とにかくかかとのカーブの設計が「スーパーストレート」で食いつかず、紐を全力で締めてもスポスポ脱げてしまう。加えて扁平足の方は(私もですが)、内側に極端に倒れやすく、カカトが遊ぶのでまちがいなく靴の内側に穴も開きます。

発売された1993年当時は、このカカトのカーブや内側にねじれるソールの設計が正解だったのですが、30年たって時代は変わりました。今のシューズで極端に内側に倒れる設計のものはまずありません。「998」はNB直営店だけではなくセレクトショップでも販売されていますが、履いてる方の足元を見るともれなく内側に倒れこんでいます。ネンザの原因にもなりますし、履いていてまったく快適ではありません。要注意モデルです。

◆低価格NBおすすめ、ハズレなしの鬼コスパ「996」

こちらはアジア製の低価格帯の代表「996」です。定価では1万6280円ですが、カラーバリエーションが豊富で回転が早いので、ABCマートなどでは1万円ちょっとで手に入ります。私も愛用していますが、履き心地に何の不満もありません。35年前から何も変わらないデザインで、その存在感はまるで生きた化石に近い「サメ」。最低限のパーツでありながらカカトのブレを抑えるスタビライザーや、親指の破れを防ぐ天然革のパーツの独特のラインは数多くのメーカーのお手本になりました。

お値段なりに靴の幅は「D」一択なのですが、足の骨格の伸縮を考慮されたデザインなので、私のような「3E」幅の足でも不思議にストレスなくフィットします。本来はガチのランニングを考慮してるので、つま先の余裕(捨て寸)が程よい長さで品がよく、服のコーディネートにもうまくハマります。ソールのC-CAPという衝撃吸収材も加水分解に極めて強いので、長く付き合えてコスパは抜群。私はメンテしながら10年履き続けています。はじめてのNBであれば、ハズレのない1足です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください