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巨人 坂本&長野で首位阪神に0・5差 “魔の水曜日”呪縛解いた 頼れるベテランコンビで全打点

スポニチアネックス / 2024年5月9日 5時33分

<巨・中>8回、長野の適時打で生還した坂本(撮影・藤山 由理) 

 ◇セ・リーグ 巨人4―1中日(2024年5月8日 バンテリンD)

 セリーグ2位の巨人が8日の中日戦に4―1で勝利し、首位・阪神に0・5ゲーム差に迫った。初回に坂本勇人内野手(35)の中犠飛で先制。1―0の8回には長野久義外野手(39)が右中間への3点三塁打を放ち、勝負を決めた。頼れるベテランコンビが全打点を挙げる活躍で2連勝を飾り、貯金は2。開幕から4戦全敗と苦しんでいた水曜日にも今季初めて勝ち、呪縛を解き放った。

 パワーも足も、まだ衰えていない。長野の打球がぐんぐん伸びた。名手の中堅・大島が追いつけず、右中間を転がる。背番号7は三塁まで悠々と到達。走者一掃となる今季初の三塁打をかっ飛ばすと、三塁ベンチに向かって両手を掲げた。

 「みんながつないでくれたので、なんとか還せてよかったです」

 1―0の8回2死満塁。藤嶋の外角高め直球をはじき返した。頼れるベテランが緊迫した投手戦にけりをつける一打。今季は代打の切り札として存在感を放つ男が、この日は「6番・左翼」として今季6試合目の先発出場だった。4回の右前打と合わせ、今季初のマルチ安打をマーク。通算1500安打にあと5に迫った。

 12月で40歳を迎えるチーム最年長。「年を取ってくると、打球も飛ばなくなるのを自分で感じるから」と、19年から4年間在籍した広島時代からウエートトレーニングを取り入れた。人前では努力を見せない男。「時間がある時にできるだけ、少しずつでもやるようにしている」。人知れずパンプアップを図ってきた。

 ケガ防止のため春季キャンプ中は毎朝、菅野とともに午前6時に起きて散歩した。宮崎・青島の海岸沿いや那覇の川沿いの心地よい朝の風を30分間浴びて、体を温めてから球場へ。万全の準備を施してシーズンを迎えた。

 現役時代にともに自主トレを行った長野の一打に、阿部監督は「あれで勝てた。困った時のベテラン」と改めて信頼を口にした。盟友の坂本も、先制の中犠飛に再三の好守で勝利に貢献。今季4戦全敗だった水曜日に初勝利となり、首位・阪神に0・5ゲーム差に迫った。「僕のヒットより泉口の初ヒットの方がみんなうれしいと思う。とにかくチームが勝ててよかった」。いつものように、自分のことはそっちのけ。ルーキーのプロ初安打を喜んで、長野は球場を後にした。(青森 正宣)

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