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阪神・大竹 鯉キラー健在6回1失点 「点取れそうで取れないな、という印象を与えることはできた」

スポニチアネックス / 2024年5月9日 5時18分

<神・広> 5回、阪神・大竹は中村健を空振り三振に斬り、雄たけびを上げる (撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神1ー3広島(2024年5月8日 甲子園)

 年をまたいでも抜群の相性は健在だった。阪神先発の大竹は、昨季得意としたカープ打線相手に6回4安打1失点の力投。白星こそ手にできなかったが“鯉キラー”の輝きは全く色あせていなかった。

 「(昨年)一番対戦しているチームなので、普段通りじゃないオーダーできたりとか、いろいろありましたし。そういうのにも柔軟に対応して、立ち上がりから緩い球使えたので、それは継続してできるようにしたい」

 昨季、広島戦には7試合に登板して6勝負けなし、防御率0・57と圧倒的な数字を残した。当然、相手も対策を練ってくる中での今季初顔合わせ。23年には対戦のなかった二俣、中村健がラインアップに加えられた。

 3回、その中村にフルカウントから投じたチェンジアップを捉えられて左越えソロを被弾。手痛い先制点を奪われたが、背番号49の視線はその先を見据えていた。5回1死での第2打席は、坂本のサインに首を振り、打たれたチェンジアップを自ら選択。空振り三振に仕留めて苦手意識を即座に払拭した。

 「やられた球種でやり返したというのも大きい。打たれたボールを選んだので。逃げて、次対戦する時に打たれた時の気持ちで投げるよりは早いうちに。打たれたボールを消さないのは大事でした」

 6回2死二、三塁のピンチでも末包を直球で詰まらせて左飛に仕留めると、雄叫びをあげた。「(広島に)やっぱりなかなか点取れそうで取れないな、という印象を与えることはできたと思う」

 リーグトップタイの4勝目は逃しても、手応えはある。今季も広島にとって嫌な相手になることを印象づけた97球だった。(遠藤 礼)

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