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新潟・デン 左太腿痛から完全合流 11日は古巣の浦和戦 復帰戦勝利で飾る

スポニチアネックス / 2024年5月9日 4時21分

練習に完全合流したデン

 J1新潟はオフ明けの8日、聖籠町のアルビレッジで11日のホーム浦和戦に向けて練習を再開した。左太腿を痛めていたDFトーマス・デン(27)が練習に完全合流。先制点を許す試合が続くチームを引き締め、4試合ぶりの白星へと導く。

 小雨が降るどんよりとした空模様とは裏腹に、デンの表情は明るかった。別メニュー調整中は巻かれていた左太腿のテーピングが取れ、この日は終始軽快にプレー。「激しくトレーニングをして、必要なプロセスは踏んできたのでコンディションは問題ない。うずうずしている」と話した。

 4月13日の札幌戦。後半最初のCKの好機で、相手DFと頭をぶつけて倒れ込んだ。プレーは続けたが、その後に左太腿を打撲。頭の負傷と太腿の炎症が続いたことで、別メニューが長引いた。

 約4週間ぶりの全体練習では、パスやポゼッションで正確なプレーを披露した。ミニゲームでは球際も強く当たり、万全な状態をアピールした。

 チームはここ3試合で7失点。その全てで先制を許している。試合を見て「小さなミスだが、それが重なって先制点を取られている。自分たちをより見つめ直していければ失点は抑えられる」と強調。試合には出られない間も、DF舞行龍やDF遠藤にポジショニングについて助言し、チームに貢献してきた。

 先制点を奪われている現状打破へ、松橋監督は練習後、守備の修正以上に「まず先制点を取る」ことを強調した。デンもその考えに同調。ミニゲームでは積極的にシュートを放った。「たとえ5本打って1本しか入らなくても、打ち続けることが大事だと自分のプレーでチームに示した」と意図を話し、「強い意志を示したので分かってくれたと思う」とうなずいた。

 古巣の浦和との対戦はいつも以上に燃える。昨季は1分け1敗で、勝てなかった悔しさは今でも残る。「次は必ず勝ちたい」。最終ラインからチームをけん引し、復帰戦を勝利で飾る。(西巻 賢介)

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