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ネリ、異例のグラブ変更要求 愛用品→日本製「見た目が小さい」 井上陣営は困惑「よくわからない」

THE ANSWER / 2024年5月5日 15時9分

前日計量をパスしたルイス・ネリ【写真:高橋学】

■Amazon プライム・ビデオで独占生配信

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われる。5日は東京ドームホテルで前日計量が行われ、メインイベントの王者・井上尚弥(大橋)が55.2キロ、元世界2階級制覇王者の挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)が54.8キロで一発パス。34年ぶりの東京Dボクシング興行の舞台がついに成立したが、グラブチェックでは愛用品から日本製に変更を要求する異例の行動に出た。戦績は31歳の井上が26勝(23KO)、29歳のネリが35勝(27KO)1敗。

 先に計量台に乗った井上は55.2キロ。即コールされ、ポーズをつくった。続いて短パン姿のネリも即読み上げられ、54.8キロで一発パス。両拳を握り、見つめた井上もうんうんと頷いた。恒例のフェースオフでは互いの顔が2センチほどまで近づき、約20秒睨み合った。ネリ陣営が奇声を上げて盛り立てる中、関係者が制止してようやく両選手がその場を離れた。

 計量後、両陣営と日本ボクシングコミッション(JBC)、各団体とルール会議が行われた。グラブチェックではネリ陣営が異例の変更を要求。自分のグラブを米国のグラント製から日本のウィニング製に変えた。井上が使うウィニング製が箱から取り出させると、ネリと陣営は「見た目が小さいな」という理由で使いたがったという。

 よりパンチが効きやすいものを選んだと思われ、JBCの安河内剛本部事務局長はこう明かした。

「『小さいな』という非常に単純な理由です。最初はグラントが大きく感じたようで、井上選手のグラブをチェックした時に『よさげだな』と感じたみたいです。それで使いたいと。我々が新しいものを取りに行き、用意しました。今まで見たことがないケースですね」


ともに計量をパスした井上尚弥とネリ【写真:高橋学】

■井上陣営の大橋会長「よくわからないですねぇ」

 普段の練習から使う愛用品ではなく日本製を選択するのは異例だが、ネリは2018年3月の山中慎介戦でも直前にグラブ変更を求め、日本製を使っていた。井上陣営の大橋秀行会長は「自分たちが持ってきたものからウィニングに変えました。よくわからないですねぇ」と困惑気味だった。

 1990年のマイク・タイソン―ジェームス・ダグラス戦以来34年ぶりの東京Dボクシング興行。日本人がメインイベントを務めるのは初めてとなる。Amazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信。同じ興行で世界戦4試合は国内史上最多となる。

 計量後に取材に応じた井上は「やるしかないでしょ!」と気合い。500グラムアンダーのネリについては「興行は成立するでしょと思ってやっている。ビッグイベントで過去最高のファイトマネーをもらうし、そこは心配なかった」と頷いた。ネリは取材に応じることなく引き揚げた。(THE ANSWER編集部)

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