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34歳田中佑典は当落線で五輪逃す「健闘も健闘じゃないですか」 初出場ロンドンから12年「体操をやっていて良かった」

THE ANSWER / 2024年5月19日 15時30分

パリ五輪内定ならず、インタビューに答える田中佑典【写真:中戸川知世】

■NHK杯最終日

 体操のパリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯最終日が19日、群馬・高崎アリーナで行われ、男子個人総合は20歳の岡慎之助(徳洲会)が合計342.727点で初優勝。初の五輪出場を決めた。萱和磨(セントラルスポーツ)が合計341.426点で2位に入り、2大会連続の五輪切符を手にした。

 すでに内定し、負傷のため今大会を欠場した東京五輪2冠・橋本大輝(セントラルスポーツ)に加え、チーム貢献度を考慮された初出場の杉野正尭(徳洲会)、2大会連続出場の谷川航(セントラルスポーツ)が選ばれた。

 一方で、合計340.392点の4位に入った34歳・田中佑典(田中クラブ)は2016年リオ五輪以来の出場はならなかった。それでも、中継局のインタビューに答えると「健闘も健闘じゃないでしょうか。24演技、6種目を4日間ノーミスでやり切ることができたので」と晴れやかな表情で語った。「良い結果で誇りに思うことは何回もあったけど、目標が達成できなくてもやり切った自分を誇りに思うが自分がいます」と胸を張った。

 持ち前の美しい体操を完遂。「結果を気にしても、やっている時はしょうがない。今まで準備してきたことをやって、やるべきことをやりきると意識した」。初出場だったロンドン五輪から12年経ち、それでも挑戦をやめなかった34歳。「12年…12年経ったんですね、リオからも8年ですから」と感慨深げ。

「こうやって体操ができることをありがたく思うし、たくさんのサポートがあって、自分一人の力じゃない。また五輪に出た時とは違う景色を見られて、体操をやっていて良かったと思う」と潔い言葉とともにインタビューを締めくくった。(THE ANSWER編集部)

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