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円を買うな、豪ドルを買え!豪ドル/円を買うべき理由とは?

トウシル / 2021年10月20日 9時31分

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円を買うな、豪ドルを買え!豪ドル/円を買うべき理由とは?

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは115.00

下値メドは113.55

米フェデックス、人件費の高騰でコストが前年同期比4.5億ドル増加。

 19日(火曜)のドル/円は、円安圏で横ばい。高値114.40円、安値113.88円、1日の値幅0.52円。 

 この日は114.30円からスタート。円安水準で始まりましたが、ドル売り優勢のなかで上値が重くなり、 114円を抜けると欧州時間に113.88円まで下落。しかし113円台の押し目買いは強く再び上昇、NY時間夕方までかけて114.40円をつけました。終値は114.39円(前日比+0.07円)

 次のターゲットは2018年高値の114.55円。ドル/円の高値は114.46円(金曜)、114.45円(月曜)、114.40円(火曜)と、3営業日連続で上抜けは失敗。114.50円から115円にかけては2017年半ばから2018年にかけて何度も挑戦しては押し戻されているだけにかなり強力な抵抗ゾーンです。ノックアウトも多数観測。ただ114.50円を本気で抜けた時はストップで一気に115円までもっていかれる可能性もあります。

 19日の豪ドル/円は「豪ドル高」。高値85.54円、安値84.66円。 

 この日はオープンからほとんど下がることなく、84.66円を安値に東京時間日中に85円にのせるとNY時間には85.54円まで上伸。今年の高値85.80円が見えてきました。終値は85.51円(前日比+0.77円)。

 先月までの豪ドルは「弱い通貨」でした。米長期金利の上昇で豪ドル金利の相対的魅力が薄れたことに、中国の景気後退懸念が重なったことがダメージとなりました。

 しかし中国恒大集団の破綻リスクがいつの間にか忘れられるなかで、エネルギー危機が勃発。資源通貨である豪ドルやカナダドルが再評価されています。RBA(豪準備銀行)は政策金利を2024年まで据え置くというのが公式見解ですが、国内経済の見通しに強気であることからマーケットは利上げ前倒しをじわじわ織り込みはじめています。これも豪ドルの買い材料。ポジション的には「豪ドルショート」を抱えているマーケットの買い戻しが豪ドル高を加速させそうです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替トレッキング

今日の一言

成功した人間とは、一つの道を選び、そこから離れなかった者である

I'm a Believer – 米利上げはいつから始まるのか?

 FRB(米連邦準備制度理事会)は、かなり意図的にそしてとても周到深く、来るべき緩和縮小の開始に向けて、マーケットを誘導しています。

 FRBの金融政策のデュアルマンデート(2つの法的使命)は「物価の安定」と「完全雇用」。この目標に対して、クラリダFRB議長は「インフレは目標をすでに大きくクリアしている」、「雇用市場は2022年末までに最大雇用に達する」との見解を示しました。

 FOMC(米連邦公開市場委員会は来月11月の)会合において、緩和縮小の開始を正式発表する予定です。

 コロナ対策で大きく膨らんでしまったバランスシートを安定した状態に戻すために、緩和縮小をできるだけ早く完了させる必要があるからです。現在のFRBの量的緩和政策による債券購入額は毎月1,200億ドル。毎月150億ドルずつ削減していくとして、8カ月必要。2022年6月に終了するには、逆算すると緩和縮小は今年の11月から始める必要があります。

 では利上げはいつから始まるのか?9月公表の最新ドットチャートによると、FOMCメンバー18名のうち9名が2022年の利上げを予想しています(1回が6名、2回が3名)。量的緩和終了の経済効果を測定するためにも、利上げ開始までにある程度の期間を持たせることが必要だとFRBは考えます。その期間が半年で充分なのかはまだわかりません。前回の利上げサイクルでは、量的緩和が終了したあと最初の利上げまでに1年2カ月の間隔がありました。しかし、マーケットでは逆に、利上げが2022年11月に前倒しされるとの予想が増えています。

今日の注目通貨:豪ドル/円

予想レンジ ↑87.15円 ↓81.01円
↑ 2021年高値は85.80円
↓ 82円台にサポートレベル集中

 今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、84.08円。
84.08円より上ならば豪ドル買いが優勢、84.08円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。

 2021年これまでの高値は85.80円、安値は77.89円。平均値は81.85円。
1日の最大値幅は1.84円、最小値幅は0.19円。平均値幅は0.70円。
2021年のこれまでの値幅は7.91円。

88.33円 :     第4レジスタンス (HBO)
87.15円 :     第3レジスタンス

85.98円 :     第2レジスタンス
85.80円 :     2021年 高値  
85.62円 :     第1レジスタンス

85.54円 :     10月 高値

84.08円 : ピボット

83.39円 :     10月 61.8%

82.72円 :     10月 平均値
82.55円 :     第1サポート
82.18円 :     第2サポート 
82.05円 :     10月 38.2%

81.01円 :     第3サポート

79.90円 :     10月 安値
79.84円 :     第4サポート  (LBO)

77.89円 :     2021年 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

(荒地 潤)

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