「手の震え」原因は緊張からくるものだけじゃない 「日常生活で困ることが多い」ならまずは受診を
東洋経済オンライン / 2024年3月9日 11時20分
症状をコントロールできなくなってきたら、別の薬を追加するなど段階的に治療を進め、脳深部刺激療法なども考慮される。
甲状腺機能亢進症による手の震えは、甲状腺ホルモンの産生を抑える飲み薬などを使う。完治が可能だという。
「医学は進歩しています。手の震えは、専門医による適切な診断のもとで適切な治療を続ければ、症状を軽くして、生活に支障を来すことを防げるでしょう。原因の病気によっては、その治療で完全に良くなることもあります」(織茂さん)
緊張による震えの対処法
では、精神的な緊張で起こる生理的振戦に悩む場合は、どうしたらよいだろう。「そのときは、へその下を意識して、大きく深呼吸をしてみてください」と織茂さん。一般的にとられる対応だが、理論的にも説明がつくという。
震えを抑える、あるいは起こらないようにするには、副交感神経を優位にする必要があるが、ゆっくりとした腹式呼吸で横隔膜を動かすことで、副交感神経が優位になるそうだ。
さらに織茂さんは、「緊張しないように、本番を想定したトレーニングを積むのもよい。それから、むしろ緊張するのは当たり前と考えるのも1つの方法です」とも言う。
関連記事:【あがり症・対策編】緊張和らげる即効ストレッチ
(取材・文/佐賀 健)
上用賀世田谷通りクリニック院長
織茂智之医師
1980年、信州大学医学部卒業。東京医科歯科大学、米ロチェスター大学などを経て1994年から関東中央病院神経内科(現・脳神経内科)に勤務し、パーキンソン病、本態性振戦、認知症、脳卒中、頭痛、てんかんなどの診療に当たってきた。2021年に上用賀世田谷通りクリニックの院長に就任し、より地域に根差した医療に取り組む。
東洋経済オンライン医療取材チーム:記者・ライター
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
誰でも“一年中”患う可能性のある『五月病』 自ら命を断つ人が多いのも5月 「あえて頑張らない」効果的な予防策とは?
BSN新潟放送 / 2024年5月11日 15時7分
-
アルツハイマー病の元凶毒素アミロイドβを脳から洗い流す「眠り方」とは…寝ついてすぐ突入する時間が最重要【2023編集部セレクション】
プレジデントオンライン / 2024年5月5日 9時15分
-
「キーが打てない」30代男性を襲った"まさかの病" 体験者「安易な自己診断と思い込みには注意を」
東洋経済オンライン / 2024年4月28日 11時30分
-
糖尿病の人は「心房細動」に気をつけろ…脳梗塞や心不全を招く
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月18日 9時26分
-
肩こりがツラい人!…整形外科医が教える「僧帽筋」を刺激する肩トレ「うちわあおぎ」のスゴイ効果
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月15日 12時0分
ランキング
-
1副業で「ポイ活」を成功させるには - どんな人が向いている? 注意点は?
マイナビニュース / 2024年5月13日 10時16分
-
2100円ショップで何を買う?よく買うもの1位は「生活雑貨」…二重テープ、メラミンスポンジ…おすすめは
まいどなニュース / 2024年5月13日 16時30分
-
3もはや懐かしい? 車の「“レトロ”アイテム」何がある? 当時流行った「画期的装備」は今では「逆に新鮮」か
くるまのニュース / 2024年5月13日 11時10分
-
4ポイ活でひと月に1万円以上稼げる…?おすすめのポイントサイトランキング【200人に聞いた】
まいどなニュース / 2024年5月13日 19時0分
-
5全長5m級! ホンダの「最上級セダン」登場! “流麗デザイン”×めちゃ「上質インテリア」採用! 「新型アコード」どんな人が買ってる?
くるまのニュース / 2024年5月13日 10時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください