年収800万・慶應卒の彼が婚活で苦戦→再婚の顛末 つらい離婚の末、「別格の幸せ」を手にできたわけ
東洋経済オンライン / 2024年4月7日 12時30分
結婚が当たり前ではなくなった時代。自分に合った相手を見つけて相手からも選んでもらえることはどんどん難しくなっている。年齢を重ねて、独身の同世代が少なくなるとなおさらだ。
エリート会社員博之さんが離婚した理由
2年前に再婚を果たして現在は子育て中の矢野博之さん(仮名、46歳)のスペックは決して悪くない。東京23区内に実家があり、慶応義塾大学を卒業してからは一人暮らしをしながらの会社員生活。大手メーカーで管理職をしている現在の年収は800万円を超える。
「新卒で入った会社で20年近く勤めてから転職し、今の勤務先で3社目です。婚活をしていたときも年収は700万円ほどありました」
身長は166センチで体重は70キロ台後半。スマートとは言えないが太り過ぎでもない。頭髪はやや後退しているが優しく真面目そうな雰囲気を漂わせている。
「婚活を始めたのは2015年11月です。結婚相談所での5年半で150人以上とお見合いをしたと思います。お見合い申し込みを断られたことは数え切れません」
東京在住のエリート会社員である博之さんには2つの弱点があった。1つ目は離婚歴があって前妻との間に息子がいて養育費を払っていること。それだけでお見合い自体を断られることが圧倒的に多かったという。
「前の妻はすぐに再婚して、再婚相手と息子は養子縁組をしました。だから私が養育費を払う必要はないのですが、実の父親であることには変わりないので月1万円だけ息子名義の銀行口座に振り込むようにしています。会うのは年に1回程度ですけど」
気になる離婚理由も博之さんは詳細に教えてくれた。4歳年下の前妻との出会いはネット婚活で、交際していたときに海外駐在になったのをきっかけに結婚。帰国後に子どもが生まれてから前妻の性格が急変したという。
「専業主婦だったので家事や育児を任せ過ぎていたのがよくなかったのかもしれません。反省して私も家事に参加するようにしたのですが、『お前』呼ばわりをされるようになって殴られたこともありました。それに私が怒ると110番通報をされ、私が暴力を振るったと嘘をつかれて……」
明らかにDV被害だが、博之さんは結婚自体が嫌になることはなかったようだ。前妻の申し入れで離婚をした後、「一人はやはり寂しい」と婚活を再開。今度こそちゃんとした女性と結婚したいと思って結婚相談所に入会した。しかし、交際相手から宗教の勧誘をされるなどのトラブルがあったという。大人しそうな博之さんは狙われやすいのかもしれない。
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