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サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か

東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分

前述のように、今期の国内事業の営業利益計画は20億円。サイゼリヤはもともと下期に稼ぐ企業だが、このまま達成できるのか。

3月にはメニュー改定の効果が発現し、既存店売上高は29.1%増だった。同月に14.4%増だったすかいらーくや12.7%増のすき家と比較しても好調だ。松谷社長は「組み合わせて食事を楽しむメニュー構成が浸透している」と手応えを語る。

また、一部メニューの削減を実施するなど効率化も進めてきた。セルフレジは今2024年8月期に、テーブルオーダーも2025年8月期にそれぞれ全店舗へ導入を予定している。

ただし、他社チェーンのように全面的に商品を値上げしなければ、収益面で一段と厳しくなる可能性もある。2024年も円安などで食材の価格が高止まりし、人件費やエネルギーコストも上昇しているからだ。

これまで「国内では賃金水準が上がっていなかった」(松谷社長)として値上げをしてこなかったサイゼリヤ。国内事業で肝心の利益をどう生み出すのか、一段と踏み込んだ決断が求められそうだ。

金子 弘樹:東洋経済 記者

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