日本でも台頭「Qコマース」1時間で商品届く仕組み 在庫の持ち方によって2種類に分けられる
東洋経済オンライン / 2024年4月25日 15時0分
システムは自社開発。日々の自社運営および提携によるQコマースから得られたデータや知見は随時、受注や配送を含む運用システムに反映されていきます。今後はデリバリーサービスのみならず、システムの提供なども行っていく計画です。
Woltは北欧、フィンランド発のデリバリーサービスで2020年3月、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まったタイミングで日本国内でのサービスをスタートさせました。
日本進出後、米国で同様のサービスを展開するDoorDashにより買収されましたが、日本ではWoltとして展開しています。
飲食店中心のデリバリーを手始めに、大手スーパーやドラッグストアなどと提携し、エリアを限定し最短30分程度で届けるQコマースのデリバリーサービスを提供しています。
当初はダークストアの運営にも乗り出していましたが、その後、デリバリーサービスに特化しています。
Qコマースは日常の買い物チャネルになれるか?
Qコマースのメリットは、注文後、とにかく早く手元に届けられることにあります。
日常の生活のなかで、果たして、この強みが最大限発揮されるシーンがどれだけあるのか。類似の宅配サービスである、ネットスーパー、生鮮食品のサブスクサービスと比べてみると、次のようになります。
ネットスーパーは、日持ちのする葉物野菜を含め、2〜3日分の食材をまとめて購入するというパターンが多いといわれています。次にサブスクの場合は、週回、定期的に有機野菜のように差別化された商品を購入する傾向があります。
それに対しQコマースは、たとえば料理中など手が離せない状況にあって「こしょうが足りない」「ソースを切らしていた」といった急場をしのぐときには便利に使えそうです。
そうしたQコマースでなければ助けにならないときに「ついでにこれも買っておこうか」と思わせられるような品揃えを用意できるかも、Qコマースの利用機会を高めるためには重要になってくるでしょう。
現状、流通大手はというと、デリバリーサービスとの提携により、一部でQコマースを提供しているほかは、本格的に参入する気配すら感じられません。なぜなのか。
Qコマースはプラットフォーム事業です。アマゾン・ドット・コムをみれば明らかなように、投資を続けて、市場を掘り起こし、そこから数年かけて儲けの出る事業に育っていきます。
現状ではまだ、どのくらいの規模の市場が見込めるかもわからず、見えているのは、当面、先行投資がかさむということだけです。
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