1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

医師が指摘「悩みから解放されにくい人」3つの特徴 不安、イライラ…日々のストレスが認知症を生む

東洋経済オンライン / 2024年4月29日 13時0分

腸内細菌にアプローチすることによりストレスに対するレジリエンスを変化させることができることを示す研究を紹介します。過去6カ月以上にわたり日常生活においてストレスレベルが高い19歳から35歳の男女に対して、乳酸菌サプリメントのカプセルを投与する群と、見た目は同じであるが中身に乳酸菌が入っていないカプセル(ブラセボ)を4週間投与する群に分けました。人前でスピーチをしたり、算数の課題を実行するなどの急性のストレスを与え、ストレスホルモンであるコルチゾールやその他のストレス関連物質を測定するために唾液と血液を採取しました。

ストレステスト後のコルチゾールの値は乳酸菌サプリメントを投与されている人の方が一貫して低い値を示します。ベースラインの値に戻るまで乳酸菌群は約30分であるのに対して、プラセボ群では60分かかっています。被検者自身の当日のストレスレベルによって結果が変わる可能性があるため、テスト当日にストレスを抱えていないと答えた人のみで検討したところ、テスト10分後のコルチゾール値は乳酸菌群の方が低く、ストレスに動じない傾向が示されています。

どのような腸内環境がストレス耐性にベストかについては、さらなる研究が進んでいますが、少なくとも、僕たちは腸内環境を健全に保つことがストレスに対する抵抗力につながり、将来の認知症を予防していく上で重要な鍵であることを認識し、運動・食事などの生活習慣を心がける必要があるのです。

石黒 成治:消化器外科医、ヘルスコーチ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください