ちょっとした会話でウケる人・ウケない人の違い 雑談でうっかり「そもそも論」していませんか?
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 10時0分
「友人同士で盛り上がっているときに、自分の発言をきっかけに、なぜかシラけた空気に……」「がんばってプレゼンしているのに、つまらなそうな表情をされる……」──そんな経験はありませんか?
それでは「ご縁(=人間関係)」も「ご円(=お金)」も遠のき、人生が地滑りするように先細るいっぽうです。
ところが、『「おもしろい!」と思われる話し方のコツ』の著者で、一流放送作家の野呂エイシロウ氏は、たとえピンチに直面しても、すぐさま「おもしろい!」にスイッチする方法があると説きます。
人の話を「要するに」でまとめない
「つまり、Aさんが言いたいのは、こういうことだよね」
「要するに、Bさんは○○すればいいんじゃない?」
雑談中にいちいち話の交通整理をしたがる人がいます。
よかれと思って親切に交通整理しているつもりかもしれませんが、これは絶対にやってはいけないルール違反です。
ウケるどころか、その場がシラケてしまいます。
自分の発言した内容を他者に「つまり」とか「要するに」などと要約されてしまうと、要約された側は、まるで自分が「話しベタでコミュニケーション能力の低い無能な人」と認定されたみたいで、立つ瀬がありません。
人の話を整理するということは、「伝えベタなAさんに代わって、理解力の低いみなさんに、賢い私が翻訳してお伝えいたしますね」と、上から目線で言っているのと同じことです。
たとえばサッカーで、Aさんが打ったシュートについて、「Aさんはシュートを外してしまったけれど、本当はこんなふうに打ちたかったんですよね、ほら」と、横から正しい見本を見せて得意になっているようなものです。
存在感を示すことも大切ですが、他者の話を整理する形で存在感を示すと、ウケるどころか、全員に嫌われます。
整理するなら、他人の話ではなく、自分の話にとどめておきましょう。
どうしても話の内容を再確認する必要があるなら、「今の話は、こういうこと?」と相手に尋ねましょう。
もちろん、仕事における会議などのシチュエーションでは、最後にいろいろな意見をまとめて決定する必要がありますが、それも会議のトップの任務です。
もし、あなたが会議のトップであれば、「今日の会議をまとめると、こういうことですね」などと締める権利があります。
でも、そうでないなら、トップが最終的にまとめるまで、交通整理するような発言はしないように心がけるのがウケる人の鉄則です。
「そもそも論」を言わない
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