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サイゼ1号店「悪評だけだった」意外すぎる始まり 「わけのわからないものを出しているらしい」

東洋経済オンライン / 2024年5月7日 13時30分

初期は悪評ばかりだったサイゼリヤ。経営が成功した理由とは?(写真:煩悩のネコ/PIXTA)

サイゼリヤ1号店は、最悪の立地だった。客もほとんど来ず、閑古鳥が鳴く日々。そこで、創業者の正垣泰彦氏は、料理をすべて7割引きにした。すると、新規の客やリピーターが増え、結果経営は安定したのだ。最悪・最低の状態だと思っていたことは、実は最高なことであり、結果が良くないときは、必ず自分が間違っている。つねに逆に考えることで正しくなり、幸せへと導く一歩になると著者は語る――。

※本稿は、正垣泰彦『サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?』の一部を再編集したものです。

結果が良くないときは「必ず」自分に原因アリ

望み通りの結果が得られなかったとき、あなたは見て見ぬふりをしていませんか?

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「運が悪かった」「あいつのせいだ」と自分の非を認めなかったり、「何かの間違いだ」と現実を直視しないようにしていませんか?自分なりの方法に固執し続けようとしてはいませんか?

結果そのものを軽視したり、疑ったりする姿勢は、浅はかで、傲慢なものです。極めて非科学的な態度でもあります。

その結果がどのようなものであろうと、あなたが気に食わないものであっても、まずは謙虚な気持ちで受け入れなければなりません。そして、そこから軌道修正を行っていく。事態をより良い方向に好転させられるよう、あらためて観察、分析、判断、行動を積み重ねていくべきです。そこからしか、成功は生まれません。

良くない結果は「方法が不適切であった」と、私たちに教えてくれています。ありがたいことだと、感謝するべきではないでしょうか。

「最悪・最低」こそ「最高」である

「結果が良くないときは、必ず自分が間違っている」 

私がこの法則に気づいたのは、事業を始めて比較的早い時期のことでした。

1967年、サイゼリヤの1号店を出した頃。最初はお客様に来ていただけず、「わけのわからないものを出しているらしい」という悪評しか立たなかった時期がありました。

「駅から近くもない、商店街の長屋の2階」という最悪の立地。「昼間から閑古鳥が鳴いている」という最低の客足。そんな状況に頭を抱え、疲弊しきっていた私に、驚くべきアドバイスをしてくれた人物がいました。それは、私の母親です。

驚くべきことに、母は「最悪」の立地と「最低」の客足について、「お前にとっては最高のことなんだよ」と言い続けてくれたのです。若かった私には、母の本意がしばらくの間、まったく理解できませんでした。

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