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「非正社員への依存度が高い」会社ランキング 全体に非正社員への依存度が増加する傾向

東洋経済オンライン / 2024年5月7日 7時20分

(写真: Fast&Slow/PIXTA)

東洋経済オンラインでは、上場企業で働く非正社員の実態を調査している。非正社員の多い企業に続いて、非正社員の依存度が高い企業トップ500を紹介したい。

【ランキングを全部見る】「非正社員への依存度が高い」会社ランキング

データは全従業員に占める割合が1割を超えると有価証券報告書で開示が求められる、臨時従業員数から取得した。2023年1月~2023年12月期の開示を基に集計した。非正社員が全体の従業員の90%以上を占める会社は10社(前回6社)、80%以上を占めるのは61社(前回56社)といずれも増加した。

働きやすさで人手確保に取り組む

100円ショップを展開するセリアが僅差で1位になった。セリアは100円ショップ業界で2位の規模を誇り、地盤の東海地方から関東など全国に出店を加速している。在庫管理や商品開発にITを活用して効率化を徹底し利益率が高いことでも知られる。アルバイト募集では、1日2時間だけや週に1日の勤務など、多様な働き方を認めている。店舗増に合わせて非正社員も増やしてきており、正社員は500人程度にとどまる一方で、1日8時間換算の平均人員で1万2045人の非正社員が働く。

2位は、ベネッセの傘下で個別学習塾を展開する東京個別指導学院。1万人を超える塾講師はアルバイトの大学生のため、非正社員比率が高い。柔軟な働き方を認めているのと、学生への個別指導を通じて成長ができることが魅力で、大学生からの人気は高い。

3位も個別指導塾のサクシードが入った。サクシードは、個別指導塾を軸にしながらも、学校教育向けの人材紹介や派遣、保育士の人材紹介・派遣なども手がける。個別指導教室で621人、学校教育向けの紹介・派遣事業でも307人の非正社員を雇用している。週1日90分から、あるいは得意な教科のみなど、柔軟な働き方でアルバイトの教師を募集している。

前回調査に比べて、非正社員の依存度が高まった企業が増えた。アフターコロナの需要拡大で人手不足となっていることが影響している。正社員も増加させる傾向にあるものの、需要増加に対応しやすい非正社員から順に増加した結果として、非正社員の比率も増加していることがうかがえる結果となった。

(外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

田中 久貴:東洋経済データ事業局

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