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ロシア軍の巨大なミサイル発射機を粉砕?「ハイマース」使用か ウクライナ国防省が映像公開

乗りものニュース / 2024年4月22日 6時12分

S-300地対空ミサイルシステム。写真はウクライナ軍の車両(画像:ウクライナ国防省)

ロシアは貴重な防空システムを次々と喪失しているようです。

ロシア軍の「S-300」防空システムを破壊か

 ウクライナ国防省は2024年4月16日、高機動ロケット砲システム「ハイマース」で、ロシア軍の防空システム「S-300」を撃破したとする映像を公開しました。

 S-300のような防空システムは、ミサイル発射車両のほか、レーダーを搭載した車両、指揮車両などで構成されます。映像では、大きなミサイル発射筒を搭載した発射機が完全に破壊されたことが確認できます。映像が撮影された時期や場所については明らかにしていません。

 S-300を撃破した「ハイマース」は、ロケット弾の発射装置を搭載した車両で、アメリカがウクライナに供与した兵器です。ウクライナ軍は「ハイマース」で、主にロシア軍の弾薬集積所や兵站拠点などを攻撃し、戦況に影響を及ぼすほど絶大な効果を上げました。それだけでなく、今回のような防空システムなど、様々な目標に対して使用しています。

 ロシア軍は、ウクライナへの全面侵攻を開始して以降、防空システムを戦闘で立て続けに喪失。直近では、クリミア半島南部のジャンコイ飛行場がウクライナ軍に攻撃され、S-300の後継であるS-400の発射車両を4両も失ったとみられます。
 
 ロシア軍は損害を補充するため、国内の遠隔地に配備されていた防空システムまで、ウクライナ戦線に転用せざるを得なくなっている模様です。2023年11月には、ロシア軍がバルト海沿岸にある飛び地・カリーニングラードから防空システムをウクライナ戦線に移動させた可能性が高いことがイギリス国防省によって指摘されていました。

 ウクライナ軍は無人航空機(UAV)などを活用し、ロシア奥地にある工場などへの攻撃を継続しており、防空はロシアの頭痛の種になっているようです。

「ハイマース」で完全に破壊された「S-300」防空システム

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