台風2号は非常に強い勢力で北上続ける 沖縄は高波と強風に注意

ウェザーニュース

4月20日(火)15時現在、台風2号（スリゲ）はフィリピンの東海上をゆっくり北上中です。発達のピークは越えたものの、まだ非常に強い勢力となっています。

▼台風2号　4月20日(火)15時
　存在地域　　　フィリピンの東
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　北北西　ゆっくり
　中心気圧　　　935 hPa
　最大風速　　　50 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　70 m/s

沖縄は高波と強風に注意

沖縄県八重瀬町（沖縄本島）の様子

台風は今後、海面水温の低い領域に入るため勢力を次第に落とし、23日(金)には「強い」勢力となる見込みです。

今週後半は次第に進路を東に変え、沖縄の南の海上を進む予想となっています。すでに沖縄の沿岸では2～3mの波やうねりが押し寄せ、最大瞬間風速も那覇で15.2m/s、宮古島で14.4m/sなど間接的な影響が出てきました。

台風が最も近づく23日(金)～24日(土)はさらに波が高くなり、風も強く吹くおそれがありますので注意が必要です。

また、小笠原諸島でも週後半から強風や高波の影響が出るおそれがあります。今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風2号の名前「スリゲ（Surigae）」は北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）が提案した名称で、鷲の一種の名前からとられています。

「スリゲ」が使われるのは今回の2021年台風2号が初めてで、前回まで用いられていた140種類のうちのひとつ「ムジゲ（虹の意味）」から差し替えられたものです。

参考資料など

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）