MR転職は厳しい?仕事内容・未経験でも転職成功を目指す方法
(コンテンツ提供:ゼロアクセル)
※本記事は2022年8月2日時点の情報を元に作成されています。そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
「MRに転職したい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。MRは医薬品に関する専門知識をもとに、医師や薬剤師へ情報共有や新薬の提案を行う職業です。日本の医療をバックアップできるやりがいを大いに実感できるほか、専門的な知識が必要となることから年収アップを叶える人も少なくありません。
しかし、実際にMRへ転職をしようと思っても、「異業種から未経験で転職するのは厳しいのではないか」といまひとつ勇気が出ない人もいるでしょう。そこで本記事では、MRの仕事内容やおすすめの転職エージェント・サイトなどを詳しくご紹介します。
目次
まずはMRの仕事内容をチェック
MRの仕事内容を確認していきましょう。MRの仕事はおもに医薬品情報の提供と医薬品情報の収集の2つにわかれています。それぞれ詳しく解説します。
医薬品情報の提供
出典:Unsplash
MRが扱っている医薬品は「医療用医薬品」と呼ばれ、医師による診断がなければ処方されません。医師が患者に対して適切に医薬品を処方できるよう、情報提供を行うのがMRの仕事です。
また、医薬品の情報に改定があれば、速やかに医師へ情報提供するのも大切な役目です。
医薬品情報の収集
医薬品の情報を医師へ提供する際には、きちんとした情報収集が欠かせません。常に情報を精査して、医薬品情報のアップデートを行う必要があります。
フィードバックによって得た情報は、自社の製品開発に活かすこともあります。
MRのおもな1日の流れ
ここからは、MRのおもな1日の流れをご紹介します。下記のスケジュール表を参考にしてみてください。
8:00~10:00 | 医薬品の卸会社を訪問し、情報収集を行う |
10:00~11:00 | 社内で事務処理やミーティングに参加 |
11:00~14:00 | 担当の医師のもとへ訪問。情報提供を行う |
14:00~15:00 | 昼食 |
15:00~19:00 | 午前とは別の担当医師のもとを訪問。情報提供を行う |
19:00~20:00 | 社内に戻って本日の活動報告書を上長に提出 |
20:00 | 帰宅 |
日によってスケジュールは多少異なるものの、MRは担当の医師や医薬品の卸会社へ訪問することが多い傾向にあります。
また、医師へ情報提供する際に、その場ではわからないことを質問されることもあります。
未経験でもMRに転職できる?役立てられる経験やスキルは?
未経験でもMRに転職できるか、疑問に感じている人もいるでしょう。結論から言うと、未経験であってもMRに転職することは可能です。
ここからは、MRの転職で役に立つ経験やスキルをチェックしていきましょう。
営業経験
出典:Pixabay
冒頭でも紹介したとおり、MRは医師や薬剤師に情報提供することがメイン業務です。そのため、営業経験があると経験を活かしやすいでしょう。
たとえ医療業界で働いた経験がなかったとしても、営業経験があるだけで採用担当者の目に留まる可能性が高いです。
医薬品に関する知識
医薬品に関する知識がある人も、MRとしてすぐに重宝される人材になるでしょう。実際に、看護師や薬剤師として働いていた人がMRにキャリアチェンジするケースもあるようです。
ただし、入社前に医薬品の知識があるからといって、勉強しなくていい理由にはなりません。
MR認定試験
出典:Pixabay
MRに関連する資格のひとつに、MR認定試験があります。MR認定試験とは、MRに必要な知識を総合的に評価する試験です。
なお、MR認定試験は入社後に受けるケースが多いようです。
普通自動車運転免許
MRはしばしば社外へ訪問します。例えば、病院をはじめとした医療機関へ赴き、医師や薬剤師に対して医薬品の情報提供を行います。
そのためMRとして働くとなると、自動車免許は欠かせません。
MRに転職する5つのメリット
MRに転職するとどのようなメリットを得られるのでしょうか。考えられるメリットをいくつかご紹介します。
- 医療に貢献している実感が持てる
- 収入アップが目指せる
- 高度な専門知識が身につく
- 安定した業界で働ける
- 努力が評価されやすい
1. 医療に貢献している実感が持てる
出典:Pixabay
医療に貢献している実感を持ちやすいのがMRに転職するメリットです。扱っている商材が医薬品なので、ダイレクトに医療へ関わっている実感が持てます。
また、訪問先の医師から「あの薬のおかげで患者さんの容態が良くなった」と声をかけてもらうこともあります。
2. 収入アップが目指せる
dodaの「平均年収ランキング」(2020年9月〜2021年8月)によると、MRの平均年収は713万円です。※
年代とともにMRの平均年収は上がっていき、年代別で見ると20代でも506万円、50代では1,000万円に到達します。※
また、平均年収は前年(2021年)と比べて16万円増加しており、その伸び率は営業系の職種の中でもかなり大きいと言えるでしょう。
※参考:【平均年収を検索】平均年収ランキング 最新版 |転職ならdoda(デューダ) 2022.8.2
3. 高度な専門知識が身につく
出典:Pixabay
実はMRの仕事は医薬品そのものを売ることではありません。MRは医薬品に関する情報を医療機関に提供することで自社の薬を処方薬として選んでもらい、売上に繋げます。
日々更新される新薬や医療技術の情報を調べる等、学び続ける努力は必要ですが身につけた知識を生かして薬剤師や治験コーディネーターなど、別のキャリアを目指すこともできます。
4. 安定した業界で働ける
MRに転職するメリットのひとつに、安定した業界で働けることが挙げられます。医療は人が生きるうえで欠かせない分野でもあるため、この先も多くの人に求められるでしょう。
また、日本の医薬品は世界的に見ても高品質なので、世界から必要とされる機会が増えつつあります。
5. 努力が評価されやすい
出典:Pixabay
努力が評価されやすい環境であることも、MRに転職するメリットです。職場によっては、成約数に応じてインセンティブが支給されるところもあります。
また、なかには実力・成果主義を採用している企業もあり、若いうちから上のポジションを目指せる可能性もあります。
MRに転職する3つのデメリット
一方、MRに転職するとデメリットは生じるのでしょうか。気になるデメリットは以下のとおりです。
- 勤務時間が不定期・長時間労働になりやすい
- 医薬品に関する知識をアップデートする必要がある
- 転勤が多い
1. 勤務時間が不定期・長時間労働になりやすい
出典:Unsplash
勤務時間が不定期・長時間労働になりやすいというデメリットがあります。MRは医師に医薬品の情報提供を行うことがメインの仕事であるため、どうしても医師に予定を合わせなければなりません。
また、医師に納得してもらえるような説明をしなければならず、資料作成に追われることもあります。
2. 医薬品に関する知識をアップデートする必要がある
MRに転職した際は、医薬品に関する知識を常にアップデートしなければなりません。なぜなら、医薬品の情報は日々更新されているからです。
誤った情報を医師に提供して医療事故を起こさないように、生半可なアップデートでは済まないことがほとんどです。
3. 転勤が多い
MRには転勤がつきものと言われています。全国に展開している大手の製薬会社なら、まず転勤は避けられないと思ったほうが良いでしょう。
転勤理由は「マンネリや医師との癒着防止」「管理職へのステップアップ」「成果が出ているのでより大きな施設を担当させる(または成果が上がらないので別の施設を担当させる)」等、さまざまです。
MRへの転職が向いている人の特徴
MRに向いている人はどのような特徴があるのでしょうか。それぞれの特徴を詳しく解説します。
- コツコツ勉強できる人
- 使命感や責任感がある人
- コミュニケーション能力に長けている人
コツコツ勉強できる人
出典:Pixabay
コツコツ継続的に勉強できる人はMRに向いています。先述したとおり、MRは医薬品の情報を医師に提供するのがおもな仕事です。
コツコツ勉強することが得意なら、入社後も大きなストレスを感じることなく働けるでしょう。
使命感や責任感がある人
MRに向いている人の特徴のひとつに、使命感や責任感がある人もMRに向いています。MRが取り扱う医薬品は病気やケガに苦しんでいる人のためのものです。
また、使命感や責任感がある人は医師からの信頼を勝ち取るケースが多いです。
コミュニケーション能力に長けている人
出典:Pixabay
コミュニケーション能力に長けている人も、MRに向いている可能性が高いです。MRでは医師や医薬品卸会社の人とやりとりする機会が多々あります。
コミュニケーション能力は話す力だけでなく、聞く力も求められます。
MRへの転職を目指す3つの方法
MRへの転職を目指すにはどのような方法があるのでしょうか?ここからは未経験からMRへの転職を目指す人にもおすすめの方法をご紹介します。
- まずはコントラクトMRを目指す
- 企業に直接応募する
- 転職エージェントを活用する
まずはコントラクトMRを目指す
出典:Pixabay
コントラクトMRとは、MRを派遣したりMR業務を受託する企業に所属しているMRのことです。
クライアント先によって取り扱う製品は都度異なりますが、基本的な仕事内容は製薬会社のMRと変わりません。
製薬会社専属のMRと比べ、コントラクトMRは未経験でも採用されるケースが比較的多くなっています。
企業に直接応募する
MRに転職する場合、稀に直接応募しか受け付けない企業もあります。
転職サイトやエージェント経由での応募と比べて、自分でやらなくてはいけないことが多く煩雑に感じるかもしれませんが、その反面、サイトやエージェントで取り扱っていない企業へ応募できるため、転職先の選択肢は大きく広がります。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを経由してMRへ転職することも可能です。特に一定の営業経験のある人なら、キャリアコンサルタントから転職先としてMRを提案されることもあるでしょう。
希望条件を伝えておけば、それに沿った求人をエージェントが代わりに探してくれるため、忙しい人でもスムーズに転職活動を進められます。
MR転職におすすめの転職エージェント・サイト
リクルートエージェント
- MRの公開求人数が1,200件※以上
- 転職のプロによるキャリア相談ができる
- 徹底した選考対策を受けられる
さまざまな求人を見比べたいなら、リクルートエージェントがおすすめです。2022年7月時点で、MRの公開求人は1,807件※ありました。
徹底した選考対策を受けられるのも、リクルートエージェントを利用する醍醐味です。
公開求人数 | 246,844件※ |
MRの公開求人数 | 1,750件※ |
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利用可能エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
※株式会社ゼロアクセル調べ・リクルートエージェント公式サイト対象・2022.8.2現在
マイナビエージェント
- 企業の雰囲気や働く人の様子が事前にわかる
- 強みや価値観を第三者視点で確認してくれる
- 夜間や土曜日の相談も受け付けている
転職後のミスマッチを防ぎたいなら、マイナビエージェントがおすすめです。マイナビエージェントには、企業に直接足を運んでいるスタッフがいます。
強みや価値観を第三者視点で確認してくれるため、MR転職でなにをアピールすればいいか迷っている人にも向いています。
公開求人数 | 要問い合わせ |
MRの公開求人数 | 要問い合わせ |
おもな機能 |
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利用可能エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
※株式会社ゼロアクセル調べ・マイナビエージェント公式サイト対象・2022.8.2現在
doda
- 企業から直接スカウトを受け取れる場合がある
- 転職フェアや相談会を定期的に開催している
- 転職に役立つコンテンツが豊富にある
効率的に転職活動を進めたいなら、dodaがおすすめです。dodaで経歴・スキルを登録しておくと、企業から直接スカウトを受け取れる場合があります。
また、転職フェアや相談会を定期的に開催しているのも魅力です。
公開求人数 | 150,009件※ |
MRの公開求人数 | 174件※ |
おもな機能 |
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利用可能エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
※株式会社ゼロアクセル調べ・doda公式サイト対象・2022.8.2現在
MR転職に関するよくある質問
ここからはMR転職に関するよくある質問をご紹介していきます。
事実、中途採用時にMRの実務経験が求められるケースは多いですが、未経験からでも目指しやすいコントラクトMRであれば、「未経験歓迎」「経験不問」としている会社もあります。
また、異業種でも営業経験があればMRへの転職は有利になりやすいと言われています。
各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、MR業界の転職事情を教えてくれたり転職アドバイスなどのサポートが受けられます。
また、公開求人は24万件、非公開求人は28万件と豊富な求人を保有しているため、多数の求人紹介を期待できるでしょう。
※参考:転職エージェントならリクルートエージェント 2022.8.2
一方、コントラクトMRとは「医薬品販売業務受託機関(CSO)」に所属し、依頼を受けた製薬会社に派遣されたり、新薬リリース時に大規模なエリア開拓を受託したりします。
仕事内容に差はありませんが、コントラクトMRは取り扱う医薬品の種類がその時によって変わるのです。
さまざまな企業から仕入れた医薬品・医療機器・医療用材料を医療機関や調剤薬局に販売します。MRとの最大の違いは、医薬品の販売や納品を直接行い、価格交渉などができる点です。
これはMRとして最低限身につけておきたい医薬品や疾病、治療法についての知識を確認するためのものです。
MR認定証がなくてもMRにはなれますが、仕事上不利になることも。
試験の合格率は約8割と高水準ですので、しっかりと試験対策を行えば十分合格は狙えます。
親の介護や家族の看病といったよほどの事情がない限り、転勤はまず避けられないでしょう。
どうしても転勤したくない場合は、転勤のないベンチャーや小規模の製薬会社を選んで就職するといった方法もあります。
マーケティング会社やコンサルティングファームでは製薬会社が顧客となる会社に転職することが多いようです。
いずれもMRで培ったスキルや専門知識を生かせる仕事と言えます。
しかし、医師と製薬会社との癒着がメディアで大々的に報じられたことをきっかけに、2012年以降、過剰な接待は禁止されるようになりました。
また、働き方改革推進の影響もあって「接待で毎晩帰りが遅くなる」「休みがない」といったことはなくなってきています。
新卒採用を行ったと答えた企業は41.7%、採用がなかったと答えた企業は57.8%です。
また、中途採用を行った企業の採用数は前年度比8.2%減少しており、採用者数を絞っていることからもMRの将来性はあまり楽観視できないと言えるでしょう。
※参考URL:「2021年MR白書」:https://www.mre.or.jp/info/pdfs/2021hakusyo-6-8.pdf 2022.8.2
MR職には医学や薬学に関する専門知識が求められること、高いコミュニケーションスキルやプレゼン能力が必要です。
それを念頭に置いた上で、なぜ自分がMRという職業を選んだのか、具体的なエピソードを交え、自分の言葉で語れると良いでしょう。
まとめ
今回は、MRに転職したい人に向けて、仕事内容やメリット・デメリットを解説しました。MRは医療現場を支えるやりがいのある仕事です。医師と信頼関係を築きながら、医療現場に貢献できます。また、努力が評価されやすい環境でもあるため、若いうちから年収アップを目指している人に適した環境です。
MRに転職する際には、転職エージェント・サイトの活用がおすすめです。特に異業種から未経験でMRに転職を考えている人は、業界の有益な情報を得られる可能性があるので積極的に利用するといいでしょう。ぜひこの記事を参考にして、MRへの転職を成功させてください。
(コンテンツ提供:ゼロアクセル)
参考サイト
転職エージェントならリクルートエージェント 2022.8.2
https://www.r-agent.com/
マイナビエージェントで業界のプロに相談|転職エージェント 2022.8.2
https://mynavi-agent.jp/
転職ならdoda(デューダ)-転職を成功に導く求人 2022.8.2
https://doda.jp/
「2021年MR白書」 2022.8.2
https://www.mre.or.jp/info/pdfs/2021hakusyo-6-8.pdf