【DeNA】筒香が復帰戦で逆転3ラン! 古巣出戻り組の過去データが裏付ける「成功法則」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月7日 11時10分
筒香(C)共同通信社
「横浜スタジアムでベイスターズのユニホームを着て、プレーできる。本当に幸せです」
6日のヤクルト戦の八回2死一、二塁、1673日ぶりに一軍の公式戦に出場したDeNAの筒香嘉智(32=前ジャイアンツ)がエスパーダの初球を捉え、右翼席に逆転3ラン。お立ち台でファンの大歓声を浴びた。
「三浦監督があえて6番で起用したのは、筒香の肩に力が入らないように配慮した結果でしょう。相手の先発が軟投派の石川だったのは偶然かもしれませんが、かねて150キロ以上の直球への対応が課題とされる大砲の復帰戦を、チームとしてお膳立てする形になった」(球団OB)
そんな筒香の活躍を後押しするデータがある。過去、メジャー挑戦後に日本球界に復帰した選手の中で、一定の活躍をした多くは、古巣を復帰先に選んでいるのだ。
2005年以降では、石井一久(06年復帰で11勝)、青木宣親(18年復帰で打率.327)のヤクルト勢に加え、広島の黒田博樹(15年復帰で11勝)も16年にチームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献。ソフトバンクの和田毅(16年復帰)も1年目にいきなり15勝を挙げた。
楽天の田中将大(21年復帰)も22年に9勝、防御率3.31をマークするなど、昨季までの3年間で計20勝。渡米前の成績と比べると物足りないものの、メジャー復帰1年目に2ケタ勝利を挙げたのは、前出の3投手と伊良部秀輝(03年阪神、13勝)を合わせて4人だけである。
一方、西武からメジャー挑戦し、15年にソフトバンクを復帰先に選んだ松坂大輔は、故障も重なり在籍3年で0勝。ヤクルト↓メジャー↓楽天の岩村明憲も散々だった。メジャー移籍前と異なる球団を選んだ面々は復帰後に苦戦しがちだ。
「巨人入りの可能性もあった筒香ですが、この日は試合前練習時に不仲が噂された宮崎と会話を交わし、横浜高の後輩であるドラ1の度会とキャッチボール。前回在籍時から仲がいい柴田をイジる場面もあった。ファンの盛り上がりや三浦監督の配慮も含め、古巣でのやりやすさを感じているはずです」(前出のOB)
古巣出戻り組の活躍に続けるか。
◇ ◇ ◇
そんな筒香が警戒すべきは「フラれた恨み骨髄の巨人戦」だ。
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