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イオンモバイルが異例の“200GBプラン”を提供する狙い 金融連携サービスも強化で大手キャリアに対抗しうる存在に

ITmedia Mobile / 2024年5月7日 12時59分

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30GB、40GB、50GBのプランを値下げしたイオンモバイル

 イオンリテールの展開するイオンモバイルが、4月1日に一部料金プランの値下げと大容量プランの追加を行った。「さいてきプランMORIMORI」と名付けられた30GB、40GB、50GBの料金を下げるとのと同時に、60GB以上のデータ容量を選択肢として追加した格好だ。60GB以上は100GBまで10GB刻みで、その後は150GB、200GBと容量が上がっていく。小容量を主戦場にしていたMVNOが、ここまで大きな容量の料金プランを用意するのは異例といっていい。

 もっとも、大手キャリアの無制限プランや大容量プランとは違い、イオンモバイルの場合、データ容量を家族でシェアする使い方が一般的だという。同社の場合、2枚目以降のSIMカードは音声通話対応の場合でもわずか220円の料金しかかからない。音声通話を利用するための基本料を払うだけでシェアが可能になるというわけだ。4枚目、5枚目は440円かかるが、それでも中容量から大容量のプランを分け合うと、1回線あたりの料金は下がる構造になっている。

 一方で、200GBプランは家族4人でシェアしても、1人あたり50GB。MVNOの中では比較的大容量だ。ahamoなど、大手キャリアのオンライン専用プランよりもアクティブにデータ通信を利用できるといってもいいだろう。中大容量を拡大するイオンモバイルの狙いはどこにあるのか。イオンリテールでMVNO事業を展開する住居余暇本部 スマートライフ統括部 モバイル事業部 イオンモバイル商品グループの統括マネージャー井原龍二氏と、同グループのマネージャー間野耕司氏に話を聞いた。

●1GB単価では20GBよりも30GB~50GBの方が料金が高かった

―― 最初に、30GB以上のプランを値下げした背景を教えてください。

井原氏 もともと20GBを戦略的価格として、安く設定していました。10GBに110円足すだけで20GBになります。それ以上の容量と比較すると、1GB単価では20GBより、30GB、40GB、50GBの方が高くなってしまっていた。複雑そうに見えてシンプルということをうたっていましたが、よくよく見たらこの部分がシンプルではなかったので、料金改定はしたいと思っていました。

 ただ、22年に料金を下げ、23年はそこまで料金で攻められませんでした。単価を下げられるような接続料でもなかった。将来原価方式で今後の接続料は見えているので、ここでなら料金改定を実現できるのではということで、今回、改定することになりました。

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