日鉄の今期事業利益は前年比25%減の見通し、「対策効果の端境期」
ロイター / 2024年5月9日 17時7分
5月9日、日本製鉄は、2025年3月期(国際会計基準)の連結事業利益が前年比25.3%減の6500億円になるとの見通しを発表した。写真は同社のロゴ。2019年3月、都内で撮影(2024年 ロイター/Yuka Obayashi)
Ritsuko Shimizu
[東京 9日 ロイター] - 日本製鉄は9日、2025年3月期(国際会計基準)の連結事業利益が前年比25.3%減の6500億円になるとの見通しを発表した。実需回復は現時点で見通しづらく、市況回復には時間を要するとしている。森高弘副会長兼副社長は決算会見で「対策効果の端境期で、収益的には正念場になる」と述べた。
在庫評価や一過性の利益の剥落などを除く実力ベースの事業利益は7500億円以上(前期は9350億円)を見込んでいる。
生産設備構造対策の事業再編損約1300億円の計上もあり、純利益の見通しは同45.4%減の3000億円にとどまる。IBESがまとめたアナリスト9人のコンセンサス予想4749億円を下回った。
単独粗鋼生産量は3500万トン程度(前期実績は3499万トン)と、前期並みを前提にしている。
中計計画最終年度となる25年度については、構造対策や設備投資の効果、海外事業の拡大により、実力ベース事業利益9000億円以上の確保に取り組む。加えて、USスチールの買収により、将来ビジョンとして掲げる1兆円の利益水準の早期達成を目指す。USスチールの税前損益は23年実績で年1520億円(10億4700万ドル)、21―23年実績平均で年4180億円(28億8300万ドル)。
24年3月期通期の事業利益は前年比5.1%減の8696億円だった。
この記事に関連するニュース
-
ソニーGの今期、5.5%の営業増益見通し 1株を5株に分割
ロイター / 2024年5月14日 15時59分
-
東エレク、今期営業益は27%増見通し 年後半に需要回復
ロイター / 2024年5月10日 17時17分
-
再送任天堂、今期中にスイッチ後継機種を発表へ 営業益は24%減見通し
ロイター / 2024年5月7日 18時19分
-
ソシオネクスト、今期営業益24%減へ データセンター向けが減少
ロイター / 2024年4月26日 17時25分
-
再送-信越化学、4―6月期は13%減益見通し 市場予想を下回る
ロイター / 2024年4月25日 18時1分
ランキング
-
1イオンの「幸せの黄色いレシート」キャンペーン。レシートを使って寄付したいけど、不良品を「返品」できなくなるの?「寄附」と「レシート保管」を両立させる方法を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 5時10分
-
2健康サプリを「毎月3万円」購入する80代の母。本人は「健康のため」と言いますが、解約させるべき?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 3時0分
-
3コロナ禍で売上げ95%減となった「地球の歩き方」 Ⅴ字回復遂げ新分野に挑戦 岩塚製菓のおつまみスティックとコラボ
食品新聞 / 2024年5月19日 20時14分
-
430年以上塩漬け「阿蘇ソフトの村」用地、投資額の38分の1で県売却へ…TSMC進出に伴う需要期待
読売新聞 / 2024年5月20日 6時51分
-
5「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月17日 11時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください