電動バイクは、すぐに買えるのか? 個人向け電動バイク4選+α
バイクのニュース / 2024年3月17日 9時10分
昨今、バイクも電動化が進んでいます。今後、ガソリンから電気へのシフトチェンジが予想される中、現在どのような電動バイクがラインナップしているのでしょうか。
■現在の電動バイクをご紹介!モデルごとのデザイン・特徴とは?
ガソリンではなく電力で走る「電動バイク」は、排気ガスを排出せず環境に優しいという特徴があります。また電動バイクはモーターで動いているため、排気音が出ず静かに走ることも可能です。
今後ガソリン車の新車販売が規制されていく中で、クルマ同様バイクも徐々に電動バイクへとシフトチェンジしていくでしょう。その流れに乗るため、各メーカーは電動バイクの開発に取り組んでおり、すでに電動バイクを発売しています。
では、電動バイクにはどのようなモデルがラインナップしているのでしょうか。
◆ホンダ「EM1 e:」
ホンダの原付一種電動スクーター「EM1 e:」
ホンダの電動バイクは、今まで自治体や企業などの法人向けに発売されていました。そんな中、一般ユーザー向けの電動バイクとして2023年8月に初めて発売されたのが「EM1 e:」。EM1 e:は原付一種に分類されるため、普通自動車免許で運転することができます。
EM1 e:のバッテリーはゼロから満充電まで約6時間で完了し、30 km/h定地走行テスト値では満充電で約53km走行可能です。充電時間と航続距離が短すぎないため、買い物や通勤、通学など日常で使う分には申し分ないと言えます。
しかしバッテリーの重量が約10kgと、軽量とは言えません。コンパクトで持ち手があるとはいえ、駐車場から自宅までの持ち運びに労力が必要になる可能性があります。とはいえ、通勤や通学、近場への移動手段として活用するのに便利なバイクと言えるでしょう。
◆ヤマハ「E-Vino」
ヤマハの原付一種電動スクーター「E-Vino」
「E-Vino」は、同メーカーから発売されている原付バイクである「ビーノ」がベースモデルとなっています。ビーノ同様、レトロで丸みのあるデザインが特徴です。
E-Vinoのバッテリーは約3時間で満充電となり、航続距離は30 km/h定地走行値で32km。2023年モデルでは、1充電あたりの走行距離が29kmから32kmにのびました。また、e-vinoは専用アクセサリーをつけると、スペアバッテリーを収納することができます。スペアバッテリーがあれば、途中で充電が切れるという心配が軽減されるはずです。
走行モードは標準とパワーから選択でき、加速時や上り坂などで一時的にパワーアップしたい時のための、ブースト機能が搭載されています。なお、道路状況に合わせて走行モードを選ぶことができるものの、パワーモードやブースト機能はバッテリー消費が激しい点を念頭に置いておきましょう。
■電動原付二種モデルを市場に投入したカワサキ
◆カワサキ「Ninja e-1」
カワサキの原付二種ライトウエイトEVコミューター「Ninja e-1」
「Ninja e-1」はカワサキ初の電動バイクとして登場したモデルで、カワサキの代表的なニンジャシリーズと共通のフルカウルデザインとなっています。
原付二種に分類されているため、AT小型限定普通二輪の免許があれば乗車できます。原付二種クラスであるにもかかわらず、車体は「Ninja 400」をベースにしているため高い安全性を誇っています。
走行モードは、通常走行モードのROADモードと速度制限によって航続距離を伸ばすECOモードの2種類が選択可能です。加えて、加速と最高速を約15秒間向上させるe-boost機能と、バイクを押して移動させるときに役立つウォークモードがあります。
なお、Ninja e-1で走行するためにはリチウムイオンバッテリーが2個必要ですが、ROADモードであれば、満充電で55km走行することも可能です。
◆カワサキ「Z e-1」
カワサキの原付二種ライトウエイトEVコミューター「Z e-1」
「Z e-1」は、ニンジャ e-1と同日に発売されたカワサキ初の電動バイク。ネイキッドバイクであるZシリーズの「Z400」がベースとなっています。
走行モードは、ニンジャ e-1と同様にROADモードとECOモードがあり、e-boost機能とウォークモードもついています。リチウムイオンバッテリーが2個必要ですが、満充電時の走行距離はROADモードで53kmとなっています。
カウルなどがついていないデザインのバイクを好む人は、ネイキッドモデルであるZ e-1がオススメです。
◆スズキ「eチョイノリ(未発売)」
ジャパンモビリティショウ2023で展示されたスズキ「eチョイノリ」
ジャパンモビリティショウ2023で展示され、注目を集めたのが「eチョイノリ」です。eチョイノリは2003年に発売された「チョイノリ」を電動化したモデルで、チョイノリの個性的なデザインをそのまま踏襲しています。
搭載されるバッテリーには、パナソニック製の電動アシスト自転車と同じものを採用しており、同じバッテリーを使用することで車両重量の軽量化を図っています。
2024年3月現在、発売日や価格、航続距離はまだ未発表ですが、名前の通り「ちょい乗り」できるくらいの距離は確保されると予想されているなど、今後の動向が楽しみな1台と言えそうです。
※ ※ ※
このように、各メーカーによって電動バイクの開発が進められています。今はまだ発売されている電動バイクは限られていますが、今後は増えていくことは想像に難くありません。
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