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「なぜポロリした」最終回に賛否・打ち切り説も? 急すぎる展開で終わったスポーツマンガ

マグミクス / 2024年5月8日 21時25分

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■試合中にまさかの終了?

 マンガ作品がどのような終わりを迎えるのかは、序盤から読み進めている読者にとって大切なポイントです。しかし、試合の優勝や輝かしい成績を残してのハッピーエンドを期待してしまうスポーツマンガでも、「え、これで終わり?」とあっけにとられる最終回を描いた作品がありました。今回は、幕切れが衝撃的だったスポーツマンガをみていきます。

●「ダイヤのA」シリーズ

「ダイヤのA」シリーズ(作:寺嶋裕二)は、1部、2部を含め2006年から2022年まで、講談社「週刊少年マガジン」で連載された作品です。高校野球を舞台に熱い戦いを描き、現役のプロ野球選手が単行本の帯を書くなど多くの人を魅了しました。

 物語は、長野県の中学校でエースだった主人公、「沢村栄純(さわむら えいじゅん)」が東京の強豪校「青道高校」にスカウトされ、野球留学するところから始まります。沢村とエース争いをする剛腕投手の「降谷暁(ふるや さとる)」や、天才キャッチャーの「御幸一也(みゆき かずや)」など、実力の高い選手たちが多く登場するのも見どころです。

 甲子園を目指し、日々白熱した試合をする沢村でしたが、2年生の時に出場した甲子園の試合中に物語は終わりを迎えてしまいます。「甲子園で活躍する沢村を見たい」という読者の願いは叶わず幕切れとなり、なかには「打ち切り説」を疑う読者まで出てきました。

 これに対し、作者の寺嶋裕二先生は、自身のX(旧:Twitter)にて「体力的に週刊ペースの原稿が描けなくなったことで、無理に沢村たちの進路などを雑に進めたくはなかった」と投稿し、打ち切り説を否定しています。

 読者からは「寺嶋先生のことを考えたら英断だったかもしれない」などの声があがっていました。沢村たちのその後の野球人生は見られませんでしたが、ファンの心に残る作品だったといえるでしょう。

●『ノノノノ』

『ノノノノ』(作:岡本倫)は、スキージャンプを題材にした作品で、2007年から2010年まで集英社「週刊ヤングジャンプ」にて連載されました。主人公の女の子「野々宮ノノ」が、亡くなった双子の兄「野々宮悠太」に扮してオリンピックに出場し、金メダル獲得を目指していくという物語です。

 当時、スキージャンプは女子のオリンピック種目に該当しませんでした。時代背景もあり、本作の設定に惹き込まれる人も多かったようです。

 そんな本作は、まさかの「ポロリ」で最終回を終えています。さまざまな困難を乗り越え、スキージャンプの選手として力をつけてきていたノノは、ある日の練習で突風に吹かれて、ジャンプ中にバランスを崩し上半身から落下してしまいました。

 そして、ノノの服が破れ、胸元があらわになり、女子とバレて物語が終わります。オリンピックで金メダルを取るという壮大なノノの夢は、まさかの「ポロリ」ですべて水の泡になってしまったのです。この急すぎる展開は、連載の打ち切りによるものと思われます。作者の岡本倫先生は、「未消化な部分はありますが、ここで終わるとぼくが決めた訳ではないので仕方ない」とX(旧:Twitter)でコメントしていました。

 さすがに当時の読者からは、「読んだとき放心状態だった」「酷すぎた」と不満の声が相次ぎました。連載終了後に発売された最終巻では、「ポロリ展開」を夢オチに変え、ノノがオリンピック出場を決め、金メダル獲得を目指すというストーリーに変更されています。

■今後の展開に期待が持てる試合中に…これまた終了!

最終巻となる『ベイビーステップ』第47巻(講談社)

●『ベイビーステップ』

 硬式テニスをテーマに描いた『ベイビーステップ』(作:勝木光)は、2007年から2017年まで、講談社「週刊少年マガジン」にて連載されました。こちらも『ダイヤのA』同様、唐突に最終回を迎え、多くの人を驚かせました。

 テニス未経験の主人公「丸尾栄一郎(まるお えいいちろう)」が高校からテニスをはじめ、仲間とともに選手として切磋琢磨していくという物語です。栄一郎は綿密な分析能力と戦略でプロテニスプレーヤーに登りつめ、物語終盤に同世代のスター候補「ジェームス・ファウラー」との試合に挑みます。

 しかし、物語の終わりは突然、訪れました。ファウラー相手に3ゲームを落とした栄一郎は試合の休憩中、いつものようにノートを取り出し、これからの戦略を練りだします。そして、彼は「このままやり続けていれば、きっと届く」と語り、完結となりました。まさかの「試合途中」に作品が完結したのです。

 衝撃的な幕切れに、読者からは「めちゃくちゃ不完全燃焼」「急に終わりがきて腰抜かした」などといった声が見受けられました。

 作者の勝木光先生は、本作品の最終巻のあとがきにて、「いろいろ事情もあり主に私の力不足で主人公の人生を描くのはここまでになってしまい残念です」と記しています。

 衝撃的な展開で終幕したスポーツマンガの数々。みなさんは、「記憶に残っている最終回」といえば、どんな作品を思い浮かべるでしょうか。

(LUIS FIELD)

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