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福建省の企業が開発した「多様な技を持つハイテクガラス」―中国

Record China / 2024年5月9日 10時30分

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画期的な技術を備えたガラスが今、ガラスに対する従来の考え方をひっくり返しつつある。

光をスマートに調節し、室内を暖めたり結露を防いだりし、動画を見ることもできる。そんな画期的な技術を備えたガラスが今、ガラスに対する従来の考え方をひっくり返しつつある。

この「多様な技を持つガラス」は、福建省福州市にある福耀(フーヤオ)玻璃工業集団の製品だ。持続的な開発投資と技術イノベーションにより、かつて一地方の無名の小さな工場だったフーヤオは、今や自動車用ガラスと自動車用アクセサリーが一体化したソリューションの分野で世界トップレベルのサプライヤーに成長した。

「ガラス+」で各種機能の応用シーンを開拓

フーヤオのガラスはスマートディスプレーになり、車のフロントガラスに投影してナビゲーションなどの情報を表示させることができる。フィルムをコーティングすれば、熱を効果的に反射して、車内の温度が上がりすぎるのを防ぎ、計器板の劣化を遅らせることができる。チップを搭載すれば、スマートコネクテッドカーの身分証である「デジタル電子ナンバープレート」に変身できる。

こうした「ガラス+」機能の実現は、フーヤオの持続的なイノベーションの取り組みのたまものだ。フーヤオには4000人以上のメンバーを擁する開発チームがあり、毎年、売上高の4%以上をイノベーション・開発に投入している。2023年末現在、フーヤオの国際特許の出願件数は3377件に達した。

同集団の葉舒(イエ・シュウ)総裁は、「中核技術の確立に近道はなく、必ず独自イノベーションに基づかなければならない。今や当社は中核技術の100%独自化を達成した」と述べた。

ここ数年、フーヤオはスマートコネクテッド新エネルギー自動車などの新興産業に進出し、情報の双方向交流やビュー・ウインドーなどの機能を一体化した自動車用ガラスソリューションの提供に力を入れ、ガラスを「より賢く」している。

新型車載5Gアンテナガラスはフーヤオの産業イノベーションの重要な成果の一つだ。スマートカーに高いレベルの自動運転能力を持たせようとすれば、アンテナを少なくとも20本は設置しなければ5G通信の要求に応えることはできない。これほど多くのアンテナをどうやって取り付けるかが、これまでずっと業界の抱える難問だった。

フーヤオ集団玻璃工程研究院の関係者は、「当社は課題解決チームを特別に立ち上げ、アンテナをガラス内部に埋め込んで、アンテナとガラスの一体化設計を実現した。現在、フーヤオの5Gアンテナガラスの性能は最高で80メガビット毎秒のネット通信速度を達成した。自動車用ガラスは表示の切り替えやデータ伝送などの機能の重要な担い手として、その定義が更新され続けているところだ」と説明した。

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