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カブス・今永 連続無失点途切れ「逆転は悔しい」も揺るがない信頼と自信

スポニチアネックス / 2024年5月9日 1時31分

<カブス・パドレス>先発したカブスの今永(AP)

 ◇ナ・リーグ カブス9―2パドレス(2024年5月7日 シカゴ)

 自身の白星こそ逃したが、価値ある102球の力投だった。カブスの今永は1―0の8回無死一塁でプロファーに逆転2ランを被弾。連続無失点イニングは16回1/3で途切れ、ここで降板となるも「逆転は悔しいが、チャンスが残された状態でバトンタッチできた」。チームはサヨナラ勝ち。好投が勝利に結びついた。

 投げるたびに評価が高まる。7回を終えて球数は既に自己最多の95球。それでもクレイグ・カウンセル監督は8回続投を決めた。自己最長イニングで途中降板も「この7試合で(続投の)信頼を得られたのが僕としては価値がある。自信にしていい」と胸を張った。

 デビューから7試合で防御率1・08、5四球以下は、防御率が公式記録となった1913年以降でメジャー初。1メートル78と決して大柄ではない左腕を支えているのが直球だ。平均92マイル(約148キロ)は全体より約2マイル(約3・2キロ)も遅いが、スピンの利いた豊富な回転量で打者は浮くように錯覚。ライジング割合は平均より3・4インチ(約8・6センチ)も大きい。その高めの直球と低めのチェンジアップで打者を幻惑している。

 9回にサヨナラ本塁打のブッシュは「彼にはカリスマ性がある」と称えた。「自分はまだまだ未完成」と今永。次こそ02年石井一久(ドジャース)、14年田中将大(ヤンキース、現楽天)に並ぶ開幕6連勝を狙う。

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