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午後3時のドルは上昇150円半ば、日銀総裁発言や株高で円売り

ロイター / 2024年3月1日 15時19分

 3月1日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(149.98/99円)から上昇し150円半ばで推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Mariko Sakaguchi

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(149.98/99円)から上昇し150円半ばで推移している。植田和男日銀総裁の発言で日銀の早期正常化観測が後退し、ドル買い/円売りが活発化した。日経平均株価が終値ベースで史上最高値を更新するなどリスクオンの流れから、対主要通貨で円売り圧力が強まった。

ドルは朝方からじり高で推移。早朝の植田日銀総裁の発言をきっかけに、市場で高まっていた3月会合での日銀のマイナス金利解除観測が後退し、ドルの買い戻しが強まった。

仲値にかけては実需のドル買いが活発だった。日経平均株価が4万円台目前に迫るなどリスクオンの流れから、ユーロや豪ドルなどクロス円が上昇し、円の売り圧力が強まりった。ドルは一時150.48円付近と前日の安値(149.20円付近)から1円以上上昇した。

前日に円が主要通貨で買い戻された流れは一巡。足元のドルは150円半ばまで水準を戻していることから「(ポジションをいったん手仕舞った短期筋の)ドル買い意欲も出てきやすい」と、ステート・ストリート銀行の東京支店長、若林徳広氏は指摘する。

また、若林氏は「株価が上昇すれば、ドル/円も上昇するという相関性は戻ってきている」ことに加え、米経済の底堅さを背景に「米利下げ時期が後ずれしていることもあり、ドルは下がりにくい」とみる。

トレイダーズ証券の市場部長、井口喜雄氏は、日銀当局者から金融正常化についてさらに踏み込んだ発言が出ない限り「ドル高/円安トレンドは変わらない」と指摘。一方で政府・日銀による為替介入への警戒感も根強いことから、「ドルはゆっくり上を試していく」(井口氏)との見方を示した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.44/150.45 1.0810/1.0814 162.66/162.67

午前9時現在 150.06/150.09 1.0805/1.0806 162.16/162.17

NY午後5時 149.98/149.99 1.0803/1.0807 162.04/162.06

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