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米ジャンク社債デフォルト、2月はコロナ禍以降で最高

ロイター / 2024年3月5日 8時1分

 3月4日、米国の投機的等級(ジャンク級)社債発行体のデフォルト(債務不履行)が2月、新型コロナウイルス禍以降で最高となったことがJPモルガンのリポートで分かった。写真は米ドル紙幣。2022年5月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Matt Tracy

[4日 ロイター] - 米国の投機的等級(ジャンク級)社債発行体のデフォルト(債務不履行)が2月、新型コロナウイルス禍以降で最高となったことがJPモルガンのリポートで分かった。

ジャンク級の借り手9社が先月、計59億7000万ドルのローンと債券について連邦破産法11条を申請するか、もしくは利払いを行わなかったという。

このほか3社が計39億6000万ドルのローンと債券についてディストレスト・エクスチェンジ(経営難に伴う債務交換)を行った。

デフォルトがディストレスト・エクスチェンジを上回ったのは過去11カ月で2回目。

格付け会社ムーディーズは最近のリポートで、米連邦準備理事会(FRB)による2022年の利上げ開始以降、デフォルトに直面する企業が法廷外のディストレスト・エクスチェンジを利用するケースが増加したと指摘している。

JPモルガンによると、2月はデフォルトとディストレスト・エクスチェンジの合計額が99億ドルと、23年の月間平均(72億ドル)を上回り、23年4月(169億ドル)以来の高水準となった。

ムーディーズなど格付け会社は、ジャンク級発行体のデフォルト率が1─3月期に上昇し、今年末までに横ばいになると予想している。

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