EV生産コスト、2027年までにガソリン車下回る=ガートナー
ロイター / 2024年3月8日 11時58分
3月7日、調査会社ガートナーは、バッテリー式電気自動車(BEV)について、生産コストを下げる新たな製造手法により、2027年までに同等の内燃エンジン車と比べて平均して安く生産できるようになるとの見通しを示した。写真は中国の上海にあるテスラの工場で2020年1月撮影(2024 ロイター/Aly Song)
[7日 ロイター] - 調査会社ガートナーは7日、バッテリー式電気自動車(BEV)について、生産コストを下げる新たな製造手法により、2027年までに同等の内燃エンジン車と比べて平均して安く生産できるようになるとの見通しを示した。
ガートナーは、EVの部品のうち最も高価で車両価格の約40%を占める電池のコストよりも、生産コストの方がかなり早く下がると見込んでいる。
この分析は集中型の車両アーキテクチャや、製造コストと組み立て時間の削減につながる車体部品を鋳造設備で一体形成する「ギガキャスティング(ギガプレス)」技術の導入など、生産を簡素化する技術革新が根拠になっている。
ギガプレスはEV市場を主導する米テスラが最初に導入した巨大な鋳造機で、車両底部を大きな単一ピースで作り出し、生産を合理化し、ロボットの作業を軽減する。
ガートナー調査部門のバイスプレジデント、ペドロ・パチェコ氏は「この新技術の導入で、BEVのコストが当初の想定よりもかなり早く内燃エンジン車のコストと同等になるが、一方でBEVの一部の修理費用がかなり高くなる」と指摘した。
同社の推計によると、重大事故後のEV本体と電池の修理にかかる平均費用は27年までに30%増加する。
ガートナーはまた、過去10年に設立されたEVメーカーの約15%が27年までに買収されるか倒産するとの見通しを示した。パチェコ氏は「これはEVセクターが崩壊するという意味ではない。最高の製品とサービスを提供する企業が勝ち残る新たな局面を迎えているに過ぎない」と説明した。
この記事に関連するニュース
-
ホンダ、カナダにEV生産拠点 電池や部材工場含め総投資150億加ドル
ロイター / 2024年4月25日 23時7分
-
BEV販売に急ブレーキ!新たな局面を迎えた中国 存在感増すスマートカーとファーウェイ系NEV
東洋経済オンライン / 2024年4月21日 5時20分
-
BEV販売に急ブレーキ!新たな局面を迎えた中国 存在感増すスマートカーとファーウェイ系NEV
東洋経済オンライン / 2024年4月20日 7時20分
-
日産、EV生産にギガキャスト27年度導入 銅不要モーターも開発
ロイター / 2024年4月16日 19時0分
-
現時点でEV車を改めて評価しよう
財経新聞 / 2024年4月11日 17時20分
ランキング
-
1米ファンドに日本KFC売却=三菱商事、来月にも
時事通信 / 2024年4月26日 20時17分
-
2円安止まらず158円44銭 NY市場、34年ぶり水準
共同通信 / 2024年4月27日 9時45分
-
3祝日という"官製のみんな一斉休日"が日本人を苦しめる…精神科医警鐘「連休でストレスが増強される」本末転倒
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 8時15分
-
4山梨でブドウなら「1日2時間労働で年収450万円」が可能…私が実践している「農FIRE」のススメ
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 10時15分
-
5GW初日 大規模な混雑はじまる! 東名・新東名では午前中から夕方まで渋滞【4月27日の渋滞予測】
乗りものニュース / 2024年4月27日 7時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください