米パラマウント、ソニー陣営と財務諸表の開示を協議中＝関係者

　５月８日、米メディア大手パラマウント・グローバルは、同社の買収に関心を示しているソニーグループ傘下の映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントと米プライベートエクイティ（ＰＥ）企業アポロ・グローバル・マネジメントの企業連合との間で、財務諸表の開示について話し合いを行っている。写真は米カリフォルニア州 ロサンゼルスで昨年９月撮影（２０２４　ロイター／David Swanson）

Dawn Chmielewski　Anirban Sen

[８日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルは、同社の買収に関心を示しているソニーグループ傘下の映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントと米プライベートエクイティ（ＰＥ）企業アポロ・グローバル・マネジメントの企業連合との間で、財務諸表の開示について話し合いを行っている。事情に詳しい複数の関係者が８日明らかにした。

双方のアドバイザーが機密情報の開示に伴う守秘義務協定の条件について協議しているという。ソニーとアポロ・グローバルは財務諸表の開示を受けることで２６０億ドルの提案額を引き上げ、パラマウント買収で競合するスカイダンス・メディアに対抗することが可能になる。

パラマウント取締役会が買収提案を評価するために設けた特別委員会は先週、スカイダンスとの独占交渉の打ち切りを容認した。

関係者によると、話し合いは破談となる可能性もある。パラマウントの特別委員会の広報担当はコメントを避けた。