午前の日経平均は続落、米株安を嫌気 朝安後は下げ渋り
ロイター / 2024年4月11日 12時0分
Mayu Sakoda
[東京 11日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比198円08銭安の3万9383円73銭と続落した。米消費者物価指数(CPI)の強い結果を受けて、前日の米国株市場で主要3指数が下落した流れを引き継いだ。日経平均の指数寄与度の高い銘柄が軟調に推移する中、円安基調の恩恵を受けやすいとされる自動車などの輸出関連株はしっかり。東証株価指数(TOPIX)は取引時間中にプラス圏に浮上する場面もみられた。
日経平均は491円安と続落してスタート。寄り付き後まもなく516円安の3万9065円31銭で安値を付け、心理的節目の3万9000円割れが意識される場面があった。売り一巡後は下げ渋り、198円安の3万9383円73銭で高値引けとなった。
アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「米株安の嫌気という大きな流れがある中でも、バリュー株の一角はしっかり。それぞれの材料を背景に物色が入っている」との見方を示した。ドル高/円安を受けた企業業績の改善期待のほか、日銀の追加利上げ観測や電力需要増加などが背景にあるという。
主力株では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、テルモ、ソフトバンクグループが軟調で、4銘柄で日経平均を100円押し下げた。半面、トヨタ自動車、デンソーはしっかり。日立製作所は上場来高値を更新した。
前日に決算を公表した企業は、セブン&アイ・ホールディングス、イオンが2─3%超安と軟調。サイゼリヤ、吉野家ホールディングスは10%超安。エービーシー・マートが4%超高、コシダカホールディングスは8%超高となった。
TOPIXは0.03%安の2741.99ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆1568億0600万円だった。東証33業種では、値下がりは不動産、建設、精密機器、陸運など22業種で、値上がりは鉱業、石油・石炭製品、電気・ガスなど10業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが535銘柄(32%)、値下がりは1064銘柄(64%)、変わらずは53銘柄(3%)だった。
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