今年の原油需要、景気減速が逆風に 中国は大幅鈍化=IEA月報
ロイター / 2024年3月14日 20時1分
3月14日、国際エネルギー機関(IEA)は月報で、コロナ禍後の混乱が落ち着き、経済の先行きが不透明になっていることから、今年の石油需要は抑制されるとの見通しを示した。カリフォルニア州ロングビーチで2013年撮影(2024年 ロイター/David McNew)
[ロンドン 14日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は14日公表した月報で、コロナ禍後の混乱が落ち着き、経済の先行きが不透明になっていることから、今年の石油需要は抑制されるとの見通しを示した。
短期的には輸送を巡る混乱が追い風となると指摘した。
「新型コロナ流行中の極端な乱高下を経て(需要の伸びは)過去の基調に戻る」と予想した。
「自動車の燃費改善や電気自動車(EV)保有台数の拡大と同様に、世界的な景気減速は石油の需要にさらなる逆風となる」と分析した。
IEAは今年の需要を日量130万バレル増と、昨年から100万バレル減少するとみている。ただ紅海でのフーシ派の攻撃により輸送ルートが長くなったため、前月の予測からは11万バレル引き上げた。
主要中央銀行のハト派的なシグナルは経済低迷からの脱却を示しているが、中国のさえない経済指標が引き続き懸念されるとした。
「中国の優位性が徐々に薄れていく中でも、(石油需要の)伸びは引き続き経済協力開発機構(OECD)非加盟国に大きく偏るだろう」とし、中国の需要の伸びは23年の日量170万バレルから24年には62万バレルまで減少するとした。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」が24年いっぱい自主削減を維持した場合、市場は供給過剰ではなく若干の供給不足になるとの見方を示した。
前回の減産発表を市場が織り込んだ後、3月上旬の石油価格はレンジ内にとどまったとした。
OPECプラス以外の国からの供給増加が石油需要の伸びを大幅に上回ると予想した。
この記事に関連するニュース
-
IEA、今年の石油需要見通し下方修正 OECDの消費振るわず
ロイター / 2024年4月12日 19時18分
-
OPEC、24・25年世界需要予想据え置き 夏場の燃料消費堅調
ロイター / 2024年4月12日 2時4分
-
原油価格は中東情勢が沈静化しても下落しにくい 再び1バレル=100ドル突破の可能性はあるのか
東洋経済オンライン / 2024年4月9日 10時0分
-
本当にある怖い原油高の話
トウシル / 2024年4月9日 7時30分
-
24年原油価格予想引き上げ、BofA 供給逼迫や地政学リスクで
ロイター / 2024年4月4日 13時52分
ランキング
-
1ガザ休戦案で協議か=エジプト代表団がイスラエル入り
時事通信 / 2024年4月26日 23時11分
-
2米、9460億円の支援表明 対ウクライナ、過去最大規模
共同通信 / 2024年4月27日 9時49分
-
3「プーチンおやじ」の機嫌を取り、「張り子のクマ」ロシアと抱き合う中国の本音
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月26日 17時4分
-
4ロシアで元囚人の帰還兵による凶悪犯罪相次ぐ 2年間で市民100人超死亡
産経ニュース / 2024年4月27日 10時30分
-
5キューバで死亡のカナダ人、誤ってロシアに埋葬
AFPBB News / 2024年4月27日 14時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください