米2月新築住宅販売、0.3%減の66.2万戸 価格中央値も下落
ロイター / 2024年3月26日 1時49分
[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した2月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.3%減の66万2000戸だった。ロイターがまとめた市場予想(67万5000戸)に反して減少した。
1月の販売戸数は66万4000戸と、前回発表の66万1000戸から上方改定された。中古住宅の在庫不足が続く中で、新築住宅需要の底堅さを示した。
2月の販売戸数は前年同月比で5.9%増えた。
新築住宅販売戸数は米国の住宅販売戸数のうち10%超を占める。契約時に計上されるため住宅市場の先行指標となるが、前月比の増減率は大きく変動しやすい。
建設業者は新築住宅の建設を強化する一方、価格引き下げなどのインセンティブを提供したり、床面積を縮小して住宅をより手頃な価格にするなどの施策を講じている。
先週発表された2月の住宅完成件数は約17年ぶりの高水準だった。
前月比の地域別では、北東部で31.5%減、中西部で2.4%減となった。人口密度の高い南部では3.7%増、西部では2.3%増となった。
2月の新築住宅価格の中央値は40万0500ドルと、2021年6月以来最低となった。前年同月比では7.6%下落した。
エコノミストは、新築住宅価格の中央値下落を歓迎。値ごろ感とインフレの両方にとって良い兆しだと述べた。
2月は30万─39万9000ドルの価格帯の物件が成約戸数の大部分を占めた。今後さらに新築住宅が供給される予定で、住宅価格のインフレを一段と抑制する可能性がある。
2月末時点の新築住宅の在庫は46万3000戸で、22年11月以来最多となった。1月は45万7000戸だった。
2月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は8.4カ月。1月は8.3カ月だった。
建設中の住宅が在庫の58.7%を占めた。未着工住宅は22.9%、完成住宅は18.4%だった。
ただ、ネーションワイドのエコノミスト、ダニエル・ヴィエルハーバー氏は「建設業者による金利優遇措置が購入者の経済的負担を軽減し新築住宅の魅力を高めているが、業者がいつまでこのような優遇措置を続けられるかは未知数だ」と述べた。
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