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午後3時のドルは下落149円後半、日銀の早期金融正常化観測で円買い

ロイター / 2024年2月29日 15時29分

 2月29日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(150.67/70円)から下落し149円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2024年 ロイター/Rick Wilking)

Mariko Sakaguchi

[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(150.67/70円)から下落し149円後半で推移している。日銀の早期金融正常化観測を背景に対主要通貨で円の買い戻しが進み、ドルは弱含んだ。

東京市場は150円後半で取引を開始。仲値にかけては月末のフローで実需の売り買いが交錯。「一部で大きな売りも出たとみられたものの、仲値後は全体的に閑散。市場の様子見ムードが強かった」(国内銀為替セールス担当)という。

その後、ドルは一時149.70円付近まで下落した。滋賀県金融経済懇談会での高田創日銀審議委員のあいさつが「出口に対して前向きな見方を示し、市場ではタカ派的と受け止められた」(ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏)とし、日銀の早期金融正常化観測が強まった。

あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「市場では3月会合での政策修正の可能性を改めて織り込んでいた」と指摘。また、円ショートポジションが大きく構築されていたこともあり、「投機筋も利食いのタイミングを見計らっていたのではないか」との見方を示す。 

その後ドルは一旦売られ過ぎたことから買い戻しが入ったものの、149円後半での推移にとどまった。

市場では今晩公表される1月の米個人所得・消費支出(PCE)価格指数を見極めたいとして様子見姿勢も強い。

りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏は「米経済指標が上振れた場合はドルは上方向を向きやすい」と指摘。同時に政府・日銀による為替介入への警戒感から上値が重くなりやすいともみる。一方、需給フロー的には3月末に向けたポジション調整の動きが出やすくなるとみられ、円高に振れやすいと予想する。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.90/149.91 1.0834/1.0838 162.41/162.45

午前9時現在 150.64/150.67 1.0837/1.0841 163.28/163.33

NY午後5時 150.68/150.71 1.0834/1.0838 163.31/163.35

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