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米の橋崩落、橋脚保護強化の必要性浮き彫り 貨物船巨大化で

ロイター / 2024年3月29日 12時37分

 3月29日、米東部メリーランド州ボルティモアで26日に起こった橋崩落事故により、船舶が通る川や運河に架かる橋について橋脚の保護を早急に強化する必要性が浮き彫りになったと専門家はみている。写真は崩落したフランシス・スコット・キー橋。米メリーランド州 ボルチモアで撮影、米国家運輸安全委員会提供(2024 ロイター)

Brad Brooks

[28日 ロイター] - 米東部メリーランド州ボルティモアで26日に起こった橋崩落事故により、船舶が通る川や運河に架かる橋について橋脚の保護を早急に強化する必要性が浮き彫りになったと専門家はみている。過去数十年間で貨物船の規模が大きくなっていることが背景にある。

同州交通当局は、崩落したフランシス・スコット・キー橋(通称キー橋)の橋脚にどのような保護が施されていたか、また更新の必要が無かったについての質問に答えなかった。

こうした橋は連邦政府により、一部が崩壊すると構造全体が崩壊する可能性の高い「フラクチャークリティカル」に分類されている。

連邦高速道路局によると、米国にはそうした橋が1万6800本以上あり、有名なニューヨークのブルックリン橋やサンフランシスコのゴールデンゲート橋も含まれる。

ブティジェッジ運輸長官は27日、キー橋は重量約2億ポンド(約9万トン)の貨物船が重要な橋脚に衝突した際の衝撃に耐えられなかったと説明した。

ニューハンプシャー大学の工学物理化学カレッジ所長、エリン・ベル氏などの工学専門家は、長官の説明は正しいとしながらも、どのような安全措置を講じれば貨物船が橋脚に衝突するのを避けられたか、また土台が崩れないよう衝撃を吸収できたかという重要な疑問に答えていないと指摘する。

ベル氏は、キー橋がオープンした1977年の3年後に、フロリダ州の橋で同様の貨物船衝突で35人が死亡する事故があったため、建築家は橋脚の保護を強化するようになったと説明。それなのに「キー橋に改良が施されなかったのはなぜか」と疑問を投げかけた。

連邦当局は、貨物船が電力を喪失してキー橋に衝突した原因について調査を継続している。

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