1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

Nothingの新イヤホン「Nothing Ear(stick)」は雑味がなくスッキリとした音質

ASCII.jp / 2022年10月28日 18時0分

 Nothing Technologyが11月10日に発売(一部店舗では10月29日に先行発売)するワイヤレスイヤホン「Nothing Ear(stick)」を、一足先に使わせていただく機会を得ました。これまでのNothingデバイスと同じく、見ただけで欲しくなる人が多いかと思いますが、実際の使い心地はどうなのか? 音質は大丈夫なのか? 率直な印象を述べさせていただきます。

スティック型充電ケースは機能性も◎

 Nothing Ear(stick)はパッケージから斬新。コンパクトな角筒状のパッケージは左右どちらからも開封できるようになっていて、片方からイヤホン、もう片方からはユーザーガイドとUSB Type-Cケーブルを取り出せます。

パッケージは角筒状
両サイドから開封して製品を取り出せる
白い小さな筒にはユーザーガイドとUS Type-Cケーブルが入っている
イヤホンは透明の充電ケースに収まっている

 イヤホンを収めた充電ケースは円筒形で、リップステックからインスプレーションを受けてデザインされたとのこと。上部(というか右側)のUSB Type-Cポートの部分は赤く、その近くにある金属のバーはBluetoothのペアリング用のボタン。どちらも、それらしくないデザインになっているところが“Nothingらしさ”と言えるかもしれません。

スティック状の充電ケースの上部にUSB Type-Cポートを搭載。その横にあるステンレスのボタンがBluetoothのペアリングボタン

 付属のUSB Type-Cケーブルは約25cmとさほど長くはなく、充電にはやや不便と感じる人もいるでしょう。筆者はこのケーブルは使わず、普段スマホを充電するケーブルで充電しています。

付属のUSB Type-Cケーブルは短め。だが、普段スマホを充電するUSB Type-Cケーブルを使えばOK!

 ケースの上部を回すと、ケースの開口部からイヤホンを取り出せる仕組み。閉じた状態と開いた状態で、カチッと(音がするわけではないが)止まる手応えがあるので、半開きになったり、うっかり落としたりしても、イヤホンが飛び出してしまう心配はなさそうです。

充電ケースを閉じた状態
充電ケースを開いた状態
片手で開閉することも可能
ケースにマグネットでくっつくので、開いた状態で下向きにしてもイヤホンは落ちない

 イヤホンはハーフインイヤー型で、ドライバーを収めた本体は白く、ステムはスケルトン調。Nothing Phone(1)と組み合わせて使いたくなるデザインですが、あいにく筆者はNothing Phone(1)を持っていません。なので、普段使っているiPhone 14 Proとペアリングました。

イヤホンの内側
イヤホンの外側。右耳用には赤、左耳用には白の印が付いている
Nothing Phone(1)とペアリングする場合は、充電ケースを開くだけで、Nothing Phone(1)にこのような画面が表示される。接続や設定に使うアプリの機能はNothing OSに組み込まれているので、新たにアプリをインストールする必要はない
筆者はiPhone 14 Proに「Nothing X」というアプリをインストールし、Ear(stick)と接続した

圧迫感のない、軽やかな装着感

 イヤホンの装着感は◎。着けた瞬間に「いいな」「軽いな」と感じました。ハーフインイヤー型なので圧迫感がなく、片耳4.4gしかないので、長時間着けていても気になりません。普段、カナル型を使うことが多い筆者には、着けていることを忘れそうな軽やかさを感じました。

Ear(stick)の装着イメージ。筆者(50代男性)の耳にもフィットしましたが、せっかくかっこいいデザインなので、自分の耳の写真の掲載は自粛。Nothingの報道向け画像をご参照ください

 耳の形状は人それぞれなので、誰の耳にでもフィットするわけではないでしょうが、筆者の耳では安定し、多少身体を動かしてもずれたり、外れたりする心配はなさそうでした。100人以上の耳でテストをして、100回以上の設計変更を重ねたそうなので、装着感には期待していいかもしれません。

 ステムを親指と人差し指でつまむように挟み、カチッと押すことで一時停止したり、次の曲にスキップしたり、音量を調整したりできるようになっています。タップやスワイプで操作するタイプよりは操作しやすく、うっかり触れて誤操作してしまう心配がないことも利点ですね。

ステムをつまむように押す「プレスコントロール」が可能。タッチコントロールだったear(1)のフィードバックを受けて改善したとのこと

「Nothing X」で音質や操作をカスタマイズできる

 Nothing Ear (stick)の設定には「Nothing X」というアプリを使います。このアプリも、かっこよくデザインされています。ペアリングは画面の案内に従って行ない、接続が完了すると操作ガイドが表示されます。

「Nothing X」アプリを起動して、画面の案内に従って設定できる。Nothing(1)以外のAndroidスマホも「Nothing X」アプリでセットアップできるが、Androidは簡単にペアリングできる「Fast Pair」に対応している

 「Nothing X」でできることはシンプル。電池残量を確認でき、「イコライザ」で好みの音質に変えたり、「コントロール」でイヤホンの操作をカスタマイズしたりできます。あとは、イヤホンを外した時に自動で一時停止する設定にできたり、ゲームをする時の遅延を減らしたりもできます。ノイズキャリンリングや外音取り込みモードなどはないので、最近のワイヤレスイヤホンとしては、機能は少なめと言っていいでしょう。

アプリを起動すると、すぐに電池残量を確認できる。アプリの背景色は変更可能
好みの音質に調整できる「イコライザ」は4つのプリセットが用意されていて、手動で調整する「カスタム」も用意されている
設定画面ではイヤホンを着けたり外したりしたことを自動で検知する機能や、ゲームをする際にオススメの「低レイテンシーモード」のオン・オフができる。また、イヤホンを紛失した場合に音を鳴らして探せる機能も搭載

 コントロールの設定で「音声アシスタント」という項目があったので、それを設定してみると、ちゃんとSiriが起動できました。たとえば、2回押してSiriを起動する設定にした場合、Siriが起動すると再生中の音楽が一時停止し、「今日の天気は?」などと聞いて「今日の世田谷区の天気は~」といった回答が終わると、音楽が再開される仕組みです。

イヤホンのプレスコントロールは自分で使いやすいようにカスタマイズ可能。「音声アシスタント」「着信を拒否」といった設定も可能

雑味のないクリアな音質

 さて、イヤホンにとって最も大切なのは音質。Nothingも音質にこだわったことを主張していて、独自に設計した12.6mmサイズのドライバーを搭載していることや、ハーフインイヤー型ながら低音を減衰しない「Bass Lock」というテクノロジーなどが採用されています。

 主に「Apple Music」でさまざまなジャンルの音楽を聴いてみましたが、雑味がないというか、すっきりとしたクリアな音質で再生されました。例えば、ボーカルが主体の楽曲では、ボーカルを強調しつつ、楽器の音色も明瞭に聞こえる印象。音域の広いクラシックの楽曲も満足できる音質で楽しめました。

「Apple Music」を聴いて、音質をチェックした

 通話音声や「Netflix」の音声も聴いてみましたが、フツーにクリアな音質で聴こえます。1回の充電で最大7時間再生でき、充電ケースを使った場合は最大29時間再生可能。軽やかな装着感なので、日常的に使うイヤホンに適していそうです。

 筆者は現在、アップルのAirPods Pro(第2世代)を使っています。ハーフインイヤー型のEar(stick)は、カナル型のAirPods Proに比べると低音部は弱めなので、重低音がズンズンと響くような音を好む人には物足りないかもしれません。しかし、AirPods Proは3万9800円で、Ear(stick)は1万6800円。価格は2倍以上の差があります。と考えると、Ear(stick)はかなりコスパのよいイヤホンと評価することもできるでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください