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機内中ずっとカレーも夢じゃない! 欧州までカレー三昧できるスリランカ航空の旅

ASCII.jp / 2024年5月1日 7時30分

カレー好きにはたまらない! 機内中ずっとカレー

 筆者は毎年、スペイン・バルセロナで開催される通信業界のイベント「MWC Barcelona」を取材するため、2月末にヨーロッパへ出かけます。基本は自費のため(宿はASCII取材チームと同室)、極力費用を抑えるべく、毎年オトクな航空券を探し出して予約しています。

 今年は成田(成田国際空港)からスリランカ航空を利用し、スリランカのコロンボ(バンダラナイケ国際空港)を経由して、ロンドン(ヒースロー国際空港)へと往復するチケットを購入しました。なぜスペインのイベントなのにロンドンなのか? というと、ヨーロッパは鉄道やバス路線が多いエリアのため、とりあえず安いチケットで欧州入りして、あとは目的地までの移動手段を別途探すという方法が結構オトクなんです。

スリランカ航空で、成田国際空港から乗り継ぎを経てロンドン・ヒースロー国際空港へのチケットを購入しました

日系便の約半額で、機内も楽しい スリランカ航空のフライトレポート!

 購入した航空券の料金は10万9210円。出発予定日の4ヵ月ほど前に、スリランカ航空の公式サイトから直接購入しています。購入時の価格としては中国系のエアラインを除けば最安に近く、中東系は10万円代半ば、東南アジア系で10万円台後半、日系や欧州系は20万円超えというのが相場でしたので、自分がこのチケットに飛びついたのもおわかりいただけるかと。

 このスリランカ航空、筆者も初めて搭乗したのですが、なかなかに楽しいポイントがいくつかあるフライトでした。まずは基本情報から。

 飛行機の機材(本体)は4便ともにエアバスのA330-300で、エコノミークラスのシート配列は2-4-2です。この配列だと、窓側や中央席に座っても、ひとりだけ退いてもらえれば通路に出られるのでいいですよね。

中央ブロックは4席です
シートピッチはフルサービスキャリアの長距離国際線機材としてはちょっと狭め
電源は足下にありました

■往路 2月20日 UL455便 成田発11時20分  〜コロンボ着17時30分:機材/A330-300 2月21日 UL503便 コロンボ発12時55分  〜ロンドン着19時10分:機材/A330-300

■復路 3月1日 UL504便 ロンドン発20時40分  〜コロンボ着翌日12時35分:機材/A330-300 3月2日 UL454便 コロンボ発20時35分  〜成田着翌日8時10分:機材/A330-300

 (次ページ:機内食でいろんな「カレー」が楽しめます)

機内食で「カレー」がめちゃくちゃ堪能できる スリランカ航空の魅力(1/3)

 

 スリランカ航空の楽しいポイント、ひとつ目は機内食。往復で4便に乗り、機内食は各2回ずつ提供されました(計8食)。旅の最後となるコロンボ発〜成田行きはフライト時間が短いため1回は軽食でしたが、それ以外は2〜3種類からチョイスできる、ホットミール付きの、しっかりとした食事です。

 成田を出発した直後に提供された最初の機内食では、チキンかビーフで、チキンをチョイス。するとチキンカレーでした。続いて2食目はビーフかフィッシュということで、フィッシュを選択。すると、フィッシュカレーが出てきました。

成田発UL455便の1食目はチキンカレー
成田発UL455便の2食目はフィッシュカレー

 このあたりで「……おや?」と思ったのですが、コロンボで乗り継ぎをした後、コロンボ発の1食目でベジタリアンをオーダーしてみたところ、こんどはベジタリアンカレーが出てきました。しかもどのカレーも、ご飯を中心に両端に味の違う2種類のカレーが入っています。

 一瞬、「スリランカ航空の機内食はカレーしかないのか!?」とも思いましたが、座席モニターで機内食メニューをチェックしたところ、そういうわけではなく、たまたま筆者が選んだほうがカレーだったようです。

 これは楽しいなと思い、コロンボ発の2食目にビーフカレーを期待してビーフを選択したところ、ビーフシチューが出てきました。カレーじゃなかった! これはこれで美味しかったのですが、カレーの口になっていたので、ちょっと残念な気分。というのも、カレーとひと言で言っても、それぞれ味が違っていて美味しいんですよね。日本でも本格的なインド料理やスリランカ料理のレストランに行くと、複数のカレーがセットになったメニューがありますが、それを搭乗中にずっと楽しめる感じです。

ビーフカレーかと思いきや、ビーフシチューでした。シチューも美味しかったのですが、カレーへの期待度が高すぎて(勝手に)残念な気分になったのは事実です。
モニターで機内食のメニューが確認できる

 すっかりカレーにはまってしまい、復路の便ではしっかりとメニューをチェックして、カレーが出てくるほうをオーダーしていました。ちなみに筆者は成田空港やコロンボ空港のラウンジでもラウンジカレーを食べていたので、移動中の筆者の胃袋は、ほぼカレーで満たされていたことになります。

スリランカ航空はJALと同じアライアンス「ワンワールド」のため、成田空港ではJALラウンジが使えます。筆者は名物のJALラウンジカレーをいただいてから搭乗したので、ここからカレー三昧の旅がはじまっていたことになります
コロンボのバンダラナイケ国際空港に到着語、ラウンジで食べたのはマトンカレー

 また、食後のドリンクサービスも良いんです。スリランカと言えば紅茶「セイロンティー」が有名ですよね。ほかの飛行機では乗務員さんが「コーヒー、ティー」と声をかけるところ、スリランカ航空では「コーヒー、セイロンティー」と言って回ります。紅茶党の筆者としては、このあたりのこだわりもうれしいポイントでした。

食後はセイロンティーで。セイロンティーとは、スリランカ産紅茶の総称です
ビールはスリランカ産の「ライオンビール」(度数4.8%)でした。スリランカを代表するビールメーカー、ライオン・ブリューワリーの定番商品です

 (次ページ:乗り継ぎが長いほど無料サービスが増えます)

乗り継ぎが長いとホテルを無償で提供してくれる スリランカ航空の魅力(2/3)

 楽しいポイントのふたつ目は、乗り継ぎです。基本情報を見てもらうとわかる通り、往路では約20時間、復路では約8時間の乗り継ぎ時間があります。旅好きにとって長い乗り継ぎ時間は、1ヵ国余計に滞在できるチャンスです。

 しかもスリランカ航空では8時間以上24時間以内の乗り継ぎ時間の場合、ホテルを無償で提供してくれます。航空券の購入価格など諸条件があり、条件によっては片道のみなどの制限はありますが、別途ホテルが無料で利用できるのはいいですよね。

 今回は片道1回だけの利用が条件でしたので、復路となる8時間乗り継ぎのフライトで利⽤しました。無料ホテルは提携先がいくつかあるようで指定などはできませんが、ホテルまでの送迎も無料で手配してくれるので、乗り継ぎが短いほうで手間をかけずに利用したいというのが狙いです。

無料なのに、立派なホテルが提供されます
ホテルまでの移動はバス。こちらも無料送迎です

 ちなみにホテル内での食事も無料。昼と夜の2食、しっかりとタダ飯をいただきました。今回はビーチ沿いのホテルが提供され、海辺を散歩しつつホテルのベッドで休憩と、長いフライトの疲れを癒やすには最高のホテルでした。

ホテルでは食事も無料なので、現地通貨はほぼ必要なし。カレーもある
ホテルのビーチから夕陽を眺めれば、旅の疲れも吹っ飛びます

 無料ホテル利用時の注意点としては、出発時に空港で預けた荷物はピックアップできないため、宿泊時の着替えなどは機内に持ち込んでおいたほうがいいということ。またスリランカ入国にはビザが必要で、4月17日から事前にe-VISAの申請が必要となっているので渡航前に申請しておく必要があります。

 ビザ代は18.50米ドル(約2900円)となっていますが、筆者の入国時や原稿執筆時は、パイロットプログラムとして日本人は無料でした。このプログラムは4月30日まででしたので、延長されているかどうかは、公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。

コロンボのバンダラナイケ国際空港のビザ申請や入国審査カウンターは、この仏像が目印
仏像前で記念撮影をするときは、仏像にお尻を向けてはいけません

 ちなみに往路については乗り継ぎが20時間あり、コロンボの中心地にあるホテルへ移動する時間が十分にあったので、自分でホテルを手配しました。市街地までの移動は現地の乗り合いバスを利用しましたが、スリランカではライドシェアの「UBER」が利用できます。ただし交通渋滞が激しいエリアもあるので、くれぐれも飛行機に乗り遅れないように注意しましょう。また現地のモバイル通信ですが、スリランカはahamoの無料ローミング対象外なので、ahamoユーザーは注意です。

現地のプリペイドSIMは空港到着ロビーで購入可能。1スリランカ・ルピーは約0.5円なので、30GBで900円ほど

 (次ページ:格安で隣席をブロックできるサービスがあります)

隣席ブロックができる有料サービスがうれしい スリランカ航空の魅力(3/3)

 スリランカ航空の楽しいポイントの3つ目。これは楽しいというよりうれしいポイントで、有料で隣席をブロックできるサービスがあること。

 国際線を予約すると、有料でビジネスクラスへのアップグレードがオファーされるケースはよくあります。今回のスリランカ航空でも同じくありましたが、1区間で10万円以上。せっかく安い航空券を探して選んでいるので、このオファーはチョイスしませんでした。

ビジネスクラスへのアップグレードオファー

 それとあわせてオファーがきたのは、隣席ブロックができるサービス。エコノミーの場合、隣の席をブロックして2席使えるというオファーです。料金は成田空港〜コロンボ空港の区間が1万5000円ほどでした。

隣を空席にできるオファーも1区画1万5000円ほど

 こちらも実際には利用しませんでしたが、もし展示会取材のためヘトヘトに疲れていたら、帰りの便でオファーに申し込もうと思ってはいました。長時間のフライトで隣席が空いているというのは、快適度が断然に違いますからね。

 以上がスリランカ航空でのロンドン往復のレポートでした。フライト時間や乗り継ぎ時間がほかのルートと比べると長めになるため、時間に余裕のある人ならオススメできるフライトです。もちろんカレーが大好きな人なら、是非一度搭乗してカレー三昧を堪能してみてください!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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