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じつは危険な乗り方!? 「けんけん乗り」はナゼ消えた?

バイクのニュース / 2024年3月14日 20時10分

「けんけん乗り」という自転車の乗り方をご存じでしょうか。かつてはよく見かけた乗り方ですが、自転車そのものの進化や道路状況などの変化もあり、じつはとても危険な乗り方だとされて、メーカーや自治体なども呼びかけています。

■懐かしい乗り方も、現在は危険とされている

 自転車に乗る時は、両手でハンドルを握り、跨らずに左足だけをペダルに乗せ、もう片方の右足で地面を蹴りながら「けんけん」する要領で助走をつけて、勢いがついたところで地面を蹴る反動でサドルに飛び乗る……。

かつてよく見かけた「けんけん乗り」は、なぜ消えた?かつてよく見かけた「けんけん乗り」は、なぜ消えた?

 このような乗り方をしたことがない人にとっては、なぜそうするのかピンとこないかもしれません。自転車はある程度のスピードが出るまでは不安定な乗りものなので、助走をつけることでスタートが楽になると言われています。

 このような「けんけん乗り」が、いつから広まったのか明確には分かりませんが、今ほど自転車に種類がなく、いわゆる「実用車」と言われる男性向けの大きくて頑丈な作りの重い自転車しかなかった時代に、子供や女性がサドルにまたがると足が届かないため、助走をつけて飛び乗っていたという背景があるようです。

 また、当時は道路状況も現代のように整っておらず、助走をつけた方が安定して走り出せたということもあったようです。

 ちなみに、その時代は子供用自転車も一般的ではなかったので、女性よりもさらに体が小さく、サドルに座ってもペダルに足が届かない子供たちは「三角乗り」という乗り方で無理矢理自転車に乗っていました。

 当時の実用車のフレームの多くは2つの三角形をつなぎ合わせたような形状で、子供たちはその三角形の内側に右足を入れて、ペダルは1回転できないので半回転を繰り返しながら進んでいたそうです。スタジオジブリのアニメ映画『となりのトトロ』で主人公サツキのクラスメイト、カンタが乗っていた方法と言えば、ピンと来る人もいるかもしれません。

 このように、必要に迫られて生み出された「けんけん乗り」や「三角乗り」ですが、1960年代に入ると自転車のフレームサイズが多様化したことや、素材が進化したことで軽量化が進み、漕ぎ出しが軽くなったこと、また普及に合わせて小学校などで正しい乗り方が教えられるようになり、徐々に消えていったようです。

 そして近年では、自転車メーカーや自治体が「けんけん乗り」の危険性を呼びかけています。とくに危険とされているのが、電動アシスト自転車(e-BIKE)での「けんけん乗り」です。

 e-BIKEの取扱い説明書の多くには「けんけん乗り」をしないようにとの記載があり、自治体のホームページなどでも同じような呼びかけが見られます。

 また、高齢者によるe-BIKEの利用が増えたことも、その理由になっています。運転免許の返納に伴い、利便性などを理由にe-BIKEを利用し始める高齢者は、かつて乗っていたように「けんけん乗り」で飛び乗ってしまうことが多いそうです。

 e-BIKEはペダルを漕ぐとモーターが稼働してアシストが働く仕組みになっているため、サドルに腰掛けずにペダルだけに足を乗せてスタートする「けんけん乗り」では、予期せぬ急発進で体が追い付かず、転倒してしまう恐れがあるのです。

 かつての習慣からこのような危険な事故がおこらないように、また時代の変化とともに「けんけん乗り」はその姿を見かけなくなったようです。自転車に乗る時は、まずはサドルに座って漕ぎ始めることが基本中のキホンと言えそうです。

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