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上司から「昇格」の話→給与しだいでは大変そうなので断りたいけど…管理職ってどれくらい年収が増えるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月9日 3時40分

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昨今、日本社会では「管理職」への憧れの意識が低くなっている傾向にあるようです。実際、2020年に人材派遣会社マンパワーグループ株式会社が行った調査によると、約8割の方が「管理職になりたくない」と回答しているとのことです。   管理職になるとマネジメント業務が増えて、やりがいやモチベーションが上がることもあるでしょう。しかし一般社員と比較して、業務内容や責任の重さが変わりますので、給料によっては昇格を考えてしまう方もいるかもしれません。   そこで今回は、管理職の年収がどれくらいであるかを解説します。

40代・50代の平均年収は?

まずは、40代・50代における平均年収を見てみましょう。国税庁長官官房企画課の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、それぞれの年代における平均年収は、表1の通りです。
 
表1

年齢 平均年収(男女計)
40~44歳 491万円
45~49歳 521万円
50~54歳 537万円
55~59歳 546万円

※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
 
表1を見てみると、定年退職を迎える前の50代後半における平均年収が最も高くなっています。
 
年齢によって、年収は徐々に上がっていくことが予想されます。その分、50代後半は40代に比べて、責任の重い仕事を任されることが増えてくるでしょう。なかには役職が上がる方もいるかもしれません。このことから、40代よりも50代のほうが年収は高い結果になったといえます。
 

部長、課長、係長クラスの平均月収

次は、役職ごとの月収を見てみましょう。
 
会社によってもさまざまですが、まず一般社員や主任から昇格を目指すのであれば、係長がスタートラインになるでしょう。課長クラスになると、企業における「課」のトップであり、組織全体としては中堅の管理職の位置づけです。
 
部長クラスになると、部署を取りまとめるためにさらに責任が重くなり、経営者の視点を持つことが求められてきます。
 
厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、係長、課長、部長の平均月収は、表2の通りです。
 
表2

役職 平均月収(男女計) 平均年齢
係長級 36万9000円 45.4歳
課長級 48万6900円 48.8歳
部長級 58万6200円 52.7歳
非役職者 28万1600円 41.1歳

※厚生労働省「令和4年 賃金構造基本統計調査の概況」を基に筆者作成
 
それぞれの役職の平均年齢を見てみると、係長・課長クラスは40代、部長クラスは50代の方が就いているようです。
 
非役職者と比較して、どの役職も平均月収は高いことが見て取れます。部長クラスになると、非役職者との差は30万4600円にも及びます。このことから、役職に就くことで、年収アップが期待できるでしょう。
 
ただし前述したように、役職に就いていなくても年齢が上がるにつれて、年収は高くなる傾向にあります。そのため、会社ごとに「年齢によって基本給がどれくらい上がるのか」や「役職でどれほど昇給するのか」を確認してみましょう。
 

役職に就いて年収が上がるかは会社によって異なる

今回の結果から、非役職者と比較すると、どの役職も平均月収が上がる傾向にあることが分かりました。平均値からの試算ではありますが、部長クラスであれば、月に約30万円の収入アップが見込めます。
 
しかし、役職に就くことでどれほど年収が上がるかは、会社によってまちまちです。
 
年収アップを目指すのであれば、まずは会社における役職ごとの給料や、仕事内容を確認してみましょう。出世は年収だけではなく、やりがいやプライベートとのバランスで検討することも大切です。
 

出典

マンパワーグループ株式会社「管理職になりたくない」が8割!出世したくない理由とは?
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- (第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況 第7表 役職、性別賃金、対前年増減率及び役職・非役職間賃金格差(14ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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