横浜FMの外国人監督が悔恨…2度リード守れず 120分PK戦→中2日の“強行日程”「疲れはある」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月28日 6時10分
■2度のリードを守り切れず悔しいドロー
横浜F・マリノスは4月27日、J1リーグ第10節でセレッソ大阪と対戦し、2-2で引き分けた。中2日で敵地に乗り込んだ厳しいゲームとなったなかで、ハリー・キューウェル監督は2度のリードを奪いながら勝ち切れなかったことに「残念な気持ち」と悔しがった。
PK戦までもつれ込んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝の蔚山現代戦から中2日。敵地で行われた強行日程で横浜FMが奮闘した。まず、前半17分に先手を取る。高い位置でFW植中朝日がボール奪い、FWエウベルからのクロスをMF水沼宏太が古巣・C大阪相手に頭で決めた。
その後、同25分ごろにC大阪のゴール裏で急病人が発生する。相手GKキム・ジンヒョンらがベンチへ知らせて試合が中断。会場の医師が対応していたなかで、チーム医師も走って駆け付け意識を確認、救急車で搬送されるなど、約2分間の中断を挟んだ。
試合再開後はC大阪に流れが傾く。前半終了間際にはPKを与えてしまうも、これは間一髪でしのぐ。だが、終了間際に相手FWレオ・セアラに5試合連続ゴールを決められてしまい、1-1で折り返した。
強行日程で臨む横浜FMは後半からフレッシュな面々も送り込む。後半12分にはMFナム・テヒに代えて23歳MF榊原彗悟がピッチへ。その榊原が出場から2分後にコーナーキック(CK)からこぼれ球を押し込んでJ1初ゴールで勝ち越しに成功した。だが、好調のC大阪はすぐさま反撃に出て同23分に再び追い付かれてしまった。
試合後、キューウェル監督は開口一番「残念な気持ちでいっぱい」と切り出した。「十分なぐらいやろうとしていたサッカーはできた。2回のリードを奪って前半は支配できる部分が多かった。勝ち点3を逃してしまったことは悔しい」と唇をかんだ。
激闘を終えての中2日。身体的にも精神的にも疲労は出る。それでも、選手たちは総力戦で戦い抜いた。
「3日おきの試合が続いている。疲れはある。メンタル強くコミットメントしながらチーム一丸となって向かっていく姿勢は素晴らしい。重要なのは負けなかったこと」
2戦連続のドローで暫定6位。だが、5戦負けなし(2勝3分)と粘り強く勝ち点を積み重ねている。水沼は「中2日だとかは言い訳にならない」と言い切った。ACL決勝もあり、まだまだ厳しい日程は続くが、横浜FMは全員で高みだけを目指していく。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
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