育成から1年で主砲へ…オリ25歳が示す急激な進化 活躍の理由を示す「.170→.330」
Full-Count / 2024年5月8日 8時10分
■オリのセデーニョは昨季途中に支配下登録…今季は主力打者として活躍
来日2年目を迎えたオリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手が存在感を示している。リーグ2位の6本塁打、打率.272、18打点。長距離砲としてリーグ優勝に貢献した昨季の活躍を経て、リーグ屈指の強打者へ変貌しつつある。オリックスとの契約以前はMLB傘下でプレーしていた。今回はこれまでの球歴や、マイナーリーグ時代に残した成績などを紹介する。(成績は5月7日終了時点)
25歳のセデーニョはベネズエラ出身。2014年に16歳でカージナルスと契約し、2021年オフにはダイヤモンドバックスへ移籍した。2022年には傘下2Aで109試合に出場し、打率.310、30本塁打、93打点、OPS.937。3Aでも14試合出場で2本塁打を放ち、打率.291、10打点を記録した。そして、同年オフにNPBへの挑戦を選択し、オリックスと育成契約を結んだ。
昨年はシーズン序盤から2軍で結果を残し、5月19日に支配下登録された。1軍でも7月に月間打率.309を記録し、18試合で7本塁打、23打点。一時は4番を務めるなど存在感を発揮した。シーズン通算では57試合で打率.244、9本塁打、34打点、OPS.716。今年は来日2年目にして大ブレークの気配を漂わせている。
MLB傘下時代に記録した成績を見ると、2015年からルーキーリーグに出場し、2016年には47試合で打率.290、OPS.803。2017年には9試合で4本塁打を放ち、打率.351、OPS1.143をマークした。2018年も59試合で14本塁打、打率.336、OPS1.011。ルーキーリーグで格の違いを示した。
■最大の持ち味はパワー…NPB1年目の昨季は57試合で9発
2019年から1Aに活躍の場を移し、100試合で打率.271、OPS.707。2020年は新型コロナ禍でマイナーリーグの試合が開催されなかったが、2021年はA+で打率.261、OPS.743をマークした他、2Aでも19試合で3本塁打、打率.257、OPS.741を記録した。2022年は2Aで109試合に出場し、打率.310、30本塁打、93打点、OPS.937。3Aでも14試合で打率.291、2本塁打、10打点、OPS.764をマークした。
最大の持ち味はパワー。来日1年目の2023年は57試合で9本塁打を放ち、長打率も.438。本塁打を1本放つまでに必要な打席数を示す「AB/HR」は19.56だった。この値は本塁打王を争った楽天・浅村栄斗内野手や日本ハム・万波中正外野手を上回っていた。
一方で四球は187打席で8。打率と出塁率の差を示す「IsoD」も.034と低かった。四球を三振数で割って求める、選球眼を示す指標「BB/K」も.170と極端に低かった。しかし今季は33試合に出場した時点で、既に昨季を上回る11四球を選び、出塁率.346、IsoDは.072と、いずれも優秀な水準に到達している。BB/Kも.333と前年に比べて向上を見せている。
AB/HRは本塁打王争いができるだけのポテンシャルを示していた前年とほぼ同レベルの数字を維持。長打率も.474と前年以上に数字を伸ばしている。長打率と選球眼の向上に伴い、OPSも.716から.820へ改善された。25歳という年齢を考えれば、さらなる成長を果たす可能性は十二分にある。その打棒は、今季のパ・リーグにおける大きな注目点の1つとなりそうだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大谷翔平のMVP最有力に待った “目と鼻の先”に巨大な壁…侮れない指標の影響力
Full-Count / 2024年5月10日 16時51分
-
過去とは別人の大谷翔平? “鬼門の5月”のはずが驚異の数値…進化を示す「62.5%」
Full-Count / 2024年5月10日 7時40分
-
大谷翔平、驚異のメジャー「9冠」 打率.370、11HR、長打率.705と圧巻…5月はOPS 2.189の大暴れ
THE ANSWER / 2024年5月7日 14時7分
-
“呪われた2024年”で輝く大谷翔平 苦しむMVP経験者…1年で計れない1071億円の価値
Full-Count / 2024年5月4日 20時1分
-
大谷翔平、月間MVPならず 打率.336、7本塁打、OPS1.017も…同僚ベッツが受賞
Full-Count / 2024年5月4日 1時39分
ランキング
-
1「本当に悲しいアクシデント」 J1で味方同士衝突→プレー続行不能…同僚沈痛「かなり酷かった」
FOOTBALL ZONE / 2024年5月19日 19時50分
-
2パ・リーグで珍事! 3試合全てサヨナラ決着は10年ぶり3度目
スポニチアネックス / 2024年5月19日 17時37分
-
3【阪神】岡田監督 打者・才木浩人への〝三振指令〟でニヤリ「いや、ボール球振ったらあかんやろ」
東スポWEB / 2024年5月19日 22時7分
-
4連覇目指したU-17日本女子代表、北朝鮮に屈して準優勝…2大会ぶり4度目【U-17女子アジアカップ】
超ワールドサッカー / 2024年5月19日 22時35分
-
5大谷翔平が放った移籍初サヨナラ打をド軍番記者陣も絶賛「最高の瞬間だ」「こんな選手見たことない」
THE ANSWER / 2024年5月20日 8時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください